内容説明
チートスキルを極めたが故に、現代日本に帰還しても厄介ごとに巻き込まれがちな武流。バトルはもうこりごり!普通の青春が謳歌したい! そんな想いを胸に異能力者たちをワンパンで沈め、無事日常に回帰した……はずだった。
だけど事情と秘密を抱えた文芸部の友人(友人A=実は異能力者)(友人B=実はサイボーグ)(友人C=実はヴァンパイアハーフ)たちに囲まれながらの夏合宿は、当然ただの水着回になることもなく、波乱含みのバトル展開に……?
そして次々と現れる新たなイロモノ超人たち。名探偵? 宇宙人? はたまた魔法少女? あらゆるジャンルの垣根を越え現れた敵を前に、武流は一撃解決で日常を手に入れることができるのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
23
大きく物語の舵を切ってきた第2巻。現れた敵を単純にワンパンするだけではない。自分の日常を守るために他人を全力で守る。だが、倒すだけでは振り切れない凶敵や日常の象徴が襲い掛かる。日常は脅かされ、突きつけられる選択肢。それでも、戦う。理由はいつも他人のため。彼が手に入れて、これからも守り抜くと決めた“日常”。終わりかたも素敵。2019/11/09
中性色
20
アンパンチ。今回はそれぞれに話の膨らましやつながりが生まれてきてるけど、逆に前巻に比べると一回で締める爽快感とテンポが失われる結果になっちゃったかなと。というか、今回普通にワンパンで倒せてない敵とかもいるし。というか、この人の話の作り方からすると今後重要になりそうなのは明智あたりなのだろうか。個人的にはマリーが好み2019/11/15
真白優樹
12
文芸部の仲間の三人との夏合宿がバトル展開になる中、武流の幼馴染の奈々子が魔法少女として武流を殺しに来る今巻。―――相反する日常が壊れ往く中、勇者として何を望む? 誰かの日常は本当に日常か。守るべき日常は何処か。無敵の力を持っていても解決しがたい問題が突き付けられ容赦なく選択を迫られる今巻。知りたくもない事実を知り、また巻き込まれても誰かの為。そんな武流の一本筋の通った活躍が心を熱くさせる巻であり、更に物語が熟成され深みを増していく巻である。今はまだ並ばぬ日常はいつか並べるのか。 次巻も須らく期待である。2019/11/11
レッドスター
8
エピローグ2の最後の一行。これにやられた人も多いのでは。素敵すぎる。その後もう一度、作中のとあるシーンを読み返したら鳥肌でまた新たな感動が。最高でした。たぶんまた読み返す。あいつかっこよすぎ。2019/11/12
尚侍
8
ものすごく面白かった。今回は初巻と比べるとシリアス要素が強く、作者の本来の作風はこっちなのかなと思いつつ、もう少し笑いの要素があった方がいいのにという気持ちで読み進めていたのですが、いやー最後のオチで全部持っていかれましたね。たしかに前段階で伏線は張られていたものの、それをこのような形で回収するとは思わなかったし、これ最後どうやって収拾つけるんだろうというところであのオチは素晴らしかったです。ラノベ三巻の壁を越えられるかどうかはまだわかりませんが、これはシリーズ化を期待したいです。2019/11/14