内容説明
「藤津さんならではの明晰でフラットな視点が、『知ってるつもり』だった作品たちの輪郭を、改めてくっきりと浮かび上がらせてゆく!
――――この風通しの良さこそ、いま必要とされる『批評』の仕事だと思う。」
<宇多丸(ラッパー/「アフター6ジャンクション」パーソナリティー)推薦!!
ぼくらはどうしてアニメを見つづけるのか? 国内外、あらゆるジャンルのアニメを鋭い切り口ながら慈愛に満ちた視線で見守ってきた著者による、2010年代アニメを「言葉でつかまえる」ための壮大なスケッチがここにある。
☆☆☆発売2週間で重版決定!☆☆☆
本書では、『君の名は。』『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』『この世界の片隅に』『海獣の子供』などの劇場作品から、 『魔法少女まどか☆マギカ』『おそ松さん』『けものフレンズ』『宇宙よりも遠い場所』などTV放映作品、 『父を探して』『LEGO ムービー』『スパイダーマン:スパイダーバース』などの海外作品まで、アニメ評論家として活躍し続けてきた著者が人気連載「アニメの門」で展開した時評、雑誌等に掲載された大量の論考を加筆・修正し、この10年間のアニメを改めて見つめなおす。 アニメ制作技術の変化、表現の変化、ビジネス環境の変化著しい2010年代が終わりを迎えようとしている今、その広大な流れを掴むための絶好の一冊である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たくや
35
2010年代のアニメの総決算批評本。ついこの間、劇場で観たばかりの「スパイダーバース」や「プロメア」にまで触れられていて驚いた。ただ読んでいてどうにもしっくりこない感がある。観たことがある作品の項目を拾い読みしたのだが、論点や分析が当たり障りのない所に落ち着いている印象…。もっと独断と偏見に満ちて「そういう見方あるのか!?」とか「気が付かなかった…」という改めてその作品を見返したくなるようなエッジの効いた解釈に出会いたかったのだが…残念。ただ、アニメのテーマや表現の進化の勢いにはただただ脱帽するしかない。2019/09/15
akihiko810/アカウント移行中
14
アニメ評論家による2010年代のアニメレビュー、批評をまとめた一冊。印象度B 見た、知ってるアニメの項を中心に拾い読み。ジブリ、新海誠、細田守と定番のアニメから、けもフレ、SHIROBAKOや、ズートピア、スパイダーバースなど海外のアニメまで幅広い。論評は難しい用語もなくとっつきやすいので、気軽に読めるのもうれしい。その分深く難解な論考はきたいできないのだが2021/07/02
さまい
11
副題に「2010年代アニメ時評」とあるが、実際には「涼宮ハルヒの憂鬱(2006)」や「true tears(2008)」といったゼロ年代の評論もあるので、最近のアニメの評論集といったところ。別の媒体で掲載したものを収録しているので、評論によって文量の差がかなりあるのは気になった。評論の内容はやや無難気味に寄せてるものが多いと感じたが、単独評者のアニメ評論本は少ないので藤津さんにはどんどん本を出してほしいと思っている。今回は「たまこまーけっと」の評論が好きでした。2021/06/28
ニョンブーチョッパー
10
★★★★☆ 2010年代のTVアニメ、劇場版アニメがとても詳しく解説されている。観ていたアニメはなるほどと思いながら読むも、観ていないアニメについてはやや重すぎるかなという印象。『宇宙よりも遠い場所』『ガッチャマン クラウズ』『サムライフラメンコ』『ルパン三世 PARTⅣ』『ルパン三世 PART 5』『おそ松さん』『監獄学園』などの時評は書籍ではなかなか読めないので貴重。2022/07/22
METHIE
10
まどマギ、けものフレンズなどの大ヒットしたアニメ作品からレゴザ・ムービーなどの海外アニメ、バーチャルさんは見ているのような作品まで正に10年代のアニメ時評。 最近ツイッターで痛感するのは良い意味でも悪い意味でも映画やアニメの感想やレビューが大喜利化してないか?という疑問である。 つまらない評判の映画をわざわざ見て、募金した方がマシというを読んで、じゃあ募金しろよと思った事がある。 無論良い大喜利なら良いが、本書はそういう酷評を一切せずに、真面目に分析をしている。2019/12/08
-
- 電子書籍
- ささくれジャーナル(分冊版) 【第2話】
-
- 電子書籍
- 努力しすぎた世界最強の武闘家は、魔法世…
-
- 電子書籍
- バツコイ(1)
-
- 電子書籍
- まんが人物伝 ナイチンゲール 看護に生…
-
- 電子書籍
- 新しい科学の話 6年生