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内容説明
ジャック・マーの右腕、アリババ前最高戦略責任者が執筆!
中国の巨大IT企業、その想像を絶するビジネス戦略がすべて明かされる。
「われわれは中国版アマゾンではない」
「データ」と「ネットワーク」を融合させたアリババ式「隠陽ビジネスモデル」こそがこれからの世界標準となる。
◆目次より
・なぜ中国は金融テクノロジーで米国を抜き去れたか
・「奇跡が起きた」--人類最大のショッピングデー「独身の日」を支える舞台裏
・アマゾンは「データ」は強いが、「ネットワーク」が弱い
・意思決定も自動化される
・C2B(カスタマー・トゥ・ビジネス)へ
・あなたの企業は「線」か「面」か「点」か
・アリババは組織自体が「機械学習」する
・クリエイティビティを生むマネジメント革命とは
・アリババでは、上司が年に5回も変わる
・これからの時代、個人と企業が生き残るための教訓
◆ジャック・マー序文
「本書は、読者のみなさんが新たなデジタルエコノミーに足を踏み入れる上で、貴重な手引きになるだろう」
◆米国からも賞賛
グーグル前会長 エリック・シュミット推薦。ペイパル創業者 ピーター・ティール推薦
原書は、米国名門版元ハーバード・ビジネス・レビューより英語にて刊行
◆日本語版スペシャル・エディション(著者最新インタビュー収録)
・GAFAはアリババのライバルか ・金融分野でアマゾンとの対決はあるか
・AI都市、AI政府は始まっている ・日本企業がIT戦略で成功する方法 ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
62
プラットフォームとビジネス・エコシステムの概念を、NWコーディネーションとDIが具現化。前者はヒト・モノ・カネを繋ぐ環境、後者はAI/BIを駆使したDIという感。CXMであるC2Bが前者の軸となり、後者のCSFは『意思決定自動化の5ステップ』の実践可否。エコシステム下の戦略的概念『点・線・面』(SP/ブランド/市場)からも、アリババの戦略は明解。『リアルタイム戦略調整』は前CSOである著者の核。Agile/Self-Tunigが鍵。文化からも垣間見ることができるMission/Vision/Value。2019/12/01
vinlandmbit
52
AI/データの文脈において、またスマートシティや数歩日本が遅れている分野において、現時点での最重要書だと実感。それほどまでアリババが到達出来ている地点が日本では正確に理解されておらず、未だに10-20年前の日本の当時のレベル/位置がずっと頭に残り続けてる人ほど、この歴然とした差に驚くと感じました。。2020/03/21
ミライ
35
最高戦略責任者としてアリババの経営にも携わったミン・ゾンがアリババのビジネスについて徹底解説した一冊。よくamazonと比較され「中国版のamazon」とも言われるアリババだが、amazonとは歩んできた道もビジネスモデルも全く異なる。アリババ成功の要因となった、ビジネスを複数企業・人で行うネットワークコーディネーターと消費者の活動をAI分析するデータインテリジェンスをかけあわせたスマートビジネスについてじっくり語られる、元中の人が書いているのでかなり内容濃く非常に面白かった。2019/12/07
人生ゴルディアス
8
キンペーの邪魔がなければGAFAを越えていたのかもしれないのに、という言説を見て読んでみたが、確かにと思った。企業名伏せたら、GAFAと入れ替えてもわからないかも。中国固有の事情と言えば、小売りも物流も金融も中世時代のままであり、それらを解決するためにアリババがあったというもの。アマゾンと似て非なるのは、そもそも根っこのインフラから構築する必要に迫られていたことだろうか。またボトムアップ志向は個人のエンパワーメントによって成し遂げられ、それゆえに政治から目を着けられたのかもと思うと、皮肉なものである。2022/02/11
ふぇるけん
8
個人的には2019年に読んだビジネス書の中でのベスト。著者はアリババの元最高戦略責任者で、アリババが設立した湖畔大学のトップ。NWコーディネーションとDIの組合せ、C2Bのビジネスモデル、点・線・面のポジショニング、という理論を実現するアリババとその関連企業。オンラインだけでなく、サプライチェーン全体をコーディネートし、AIで最適化し続けているアリババはアマゾンとはまた全く違うエコシステムを築き上げた。自分自身のビジネスに対する考え方が大きく塗り替えられた一冊。2019/12/02