マーガレットコミックスDIGITAL 砂の下の調べ

著者名：今市子【著者】

集英社（2019/10発売）

• ISBN：9784834264609

内容説明

故郷を失い、右腕をも失った少女・ミシカは、オアシス都市・カタナールの領主の屋敷に身を寄せることになる。そこで出会った左腕のない少年・チャト。彼と偽りの双子の兄妹となったミシカは、忌み人として床に伏せる領主の息子・インダリスの召使いとして生きることとなり…!?　表題作『砂の下の調べ』、他『死人使いの遺言』を収録した幻想的なオリエンタルファンタジー傑作集。　【同時収録】死人使いの遺言

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[neimu]

久しぶりに読み返す。改めて砂交じりのの風、川の水の冷たさ、砂漠の夜の寒さなどに思いを馳せた。槐という樹とオアシス都市、死人使い、地下の王国、両足を失くした若者、片手を失った子供たち、「諦めの悪い」者が「生きる気力を失った」振りをして、新たな人生に向かって着々と計画を立てる、その粘り強さ。失っても新たな生を取り戻せること。単に犠牲を払うというだけではなく、人生の場面場面が織り込まれた感慨を久しぶりに味わう。国や時代や人が異なっても、直面する問題にたじろぎ、絶望し、迷い傷つき悩むの繰り返しが続くのは今も同じ。

2025/10/21

[せ〜ちゃん]

★★★★ ｢岸辺の唄｣シリーズ9冊目。 ｢死人使いの遺言｣｢砂の下の調べ 前編｣｢砂の下の調べ 後編｣

2020/06/18

[雷華]

水を巡る黍色の世界のお話。どっちも良いお話でした。良いお話だったのですが…前回の続きはどこへいけば読めるのですかぁぁぁぁ いや、あとがきで作者がおっしゃられている通りなのが辛く、自業自得ですが面白いけど話を整理して理解するのにちょっと時間がかかるのもまた…でも、面白いんですけどね、文庫本も出るようなので、そちらも楽しみです。ただ、前巻の続きはいつ読めるのでしょうか？それが少し不安です。( ；∀；)

2019/10/31

[ＫＡＫＯ]

年々自分の読解力の衰えを自覚させられる今市子作品だが、このお話は一筋縄ではいかないストーリーでもわかりやすく、それもあってかとても面白く感じた。相変わらず絵、世界観が美しい。私も諦めないインダリス様のファン。思った以上に諦めない不撓不屈のキャラクター。なんと言っても麗しい！

2021/08/16

[へへろ～本舗]

二作掲載。エンとジンファン、ほんのちょっとだけ出てきた。

2019/11/02