私はすでに死んでいる - ゆがんだ<自己>を生みだす脳

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私はすでに死んでいる - ゆがんだ<自己>を生みだす脳


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内容説明

「いやいや、私の脳は死んでるんです。
精神は生きてますが、脳はもう生きてないんですよ」

「自分は死んでいる」と思いこむコタール症候群、自分の身体の一部を切断したくてたまらなくなる身体完全同一性障害(BIID)、何ごとにも感情がわかず現実感を持てない離人症――

自己感覚が損なわれる珍しい精神疾患を抱える患者やその家族をはじめとし、ドッペルゲンガーの経験者、自閉症スペクトラム障害の当事者などへのインタビュー、それらを治療・研究する精神科医や神経科学者への取材をもとに、不思議な病や現象の実相を描き出す。著者はときには違法な下肢切断手術の現場に同行したり、錯覚を起こす実験に参加してみずから体外離脱を体験しようと試みたりするなど、ユニークなアプローチで〈自己意識〉という難問に迫る。

〈私〉とは、いったい誰なのか? 神経科学の視点から〈自己〉の正体を探るポピュラーサイエンス読み物。

“オリヴァー・サックスの著作を彷彿とさせる”――『サイエンス』誌
ニコラス・ハンフリー、マイケル・ガザニガ、フランス・ドゥ・ヴァールらも称賛!
春日武彦氏による解説を収録。

目次

プロローグ

第1章 生きているのに、死んでいる
――「自分は存在しない」と主張する人びと 【コタール症候群】

第2章 私のストーリーが消えていく
――ほどける記憶、人格、ナラティブ 【認知症】

第3章 自分の足がいらない男
――全身や身体各部の所有感覚は現実と結びついているのか? 【身体完全同一性障害(BIID)】

第4章 お願い、私はここにいると言って
――自分の行動が自分のものに思えないとき 【統合失調症】

第5章 まるで夢のような私
――自己の構築に果たす情動の役割 【離人症】

第6章 自己が踏みだす小さな一歩
――自己の発達について自閉症が教えてくれること 【自閉症スペクトラム障害】

第7章 自分に寄りそうとき
――体外離脱、ドッペルゲンガー、ミニマル・セルフ 【自己像幻視】

第8章 いまここにいる、誰でもない私
――恍惚てんかんと無限の自己 【恍惚てんかん】

エピローグ
最後に
謝辞

解説 春日武彦