1970年体制 「縮み志向」が日本経済を停滞させた

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1970年体制 「縮み志向」が日本経済を停滞させた

  • 著者名:田村賢司【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2019/10発売)
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  • ISBN:9784296103683

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内容説明

日本経済停滞の原点は1970年代にあった――
「失われた30年」をもたらした思考法や行動様式は今も日本に根を張り続けている。
抜本改革を先送りし減量経営に走る「縮み志向」はどう企業を縛ってきたのか。
変われなかった50年を終わらせるために必要なカギがここにある。

1990年代初頭にバブルが崩壊し、成長力を失った日本経済。アベノミクスによって
戦後最長の景気拡大になったともいわれるが、往時の力強さは姿を消したままだ。
「失われた30年」とまで称される長期停滞はどうすれば終わるのか。

そのカギは1970年代にあった。

為替の変動相場制移行や2度に渡る石油危機によって、奇跡と称された戦後の高度成長は終焉。
生き残りをかけて企業が向かったのは、人件費や新卒採用の抑制、設備投資の手控えなどコスト削減と多角化だった。

売上高の伸び悩み・減少に応じた減量経営と、少しでも稼げそうな分野に出て行くことで
危機を乗り越えようとしたが、リスクをとって事業構造を作り替える抜本改革は先送りされた。
取材を通して見えてきたのは、そんな思考法や行動様式に今もとらわれ続ける日本の姿だった。

ホンダのプリンスと呼ばれた入交昭一郎氏、ダイエー創業者の長男、中内潤氏、
田中角栄元首相の秘書官を務めた小長啓一(元通産事務次官)氏ら、当時を知る多数の証言者への
取材を通して、「1970年体制」の呪縛が生まれた経緯、そして、そこから解き放たれるために必要なポイントを探る。

目次

第1章 1970年代に根付いた縮小均衡思考が今も続く
証言 1940年体制が戦後経済の原点となった 野口悠紀雄 一橋大学名誉教授  ほか

第2章 リーダーは何を変え、何を変えられなかったのか
◇本田宗一郎と藤田田が問いかけるもの
◇田中角栄とは一体何だったのか
証言「使命は日本産業の啓蒙」と本田宗一郎さん 入交昭一郎 ホンダ元副社長  ほか

第3章 日本企業の挑戦と挫折
◇広がる「軽薄短小」の流れ
◇電子立国の夢は幻に
証言 デジタル化が中国の台頭を後押しした 谷井昭雄 元松下電器産業(現・パナソニック)社長  ほか

第4章 令和に先送りされた構造問題
◇バブル経済はどこから火がついたのか
◇バブル崩壊と終わらない金融危機
証言 変動相場制移行まで地政学的理由で円は安かった 行天豊雄 元財務官  ほか

第5章 アベノミクス超え、新経済モデル構築へ何が必要か
◇アベノミクス、一定の成果は上げたが停滞へ
◇盛り上がる第4次ベンチャーブーム
証言 これ以上、日銀は金融緩和できない 木内登英 野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト
特別インタビュー「日本再成長に向けて」 日本電産 永守重信 会長CEO  ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おおたん

15
読み応えありました。日本近年の歴史を知ることが投資にも役に立つと思い、読みました。知らないことや生まれる前のことなど、なかなかピンと来ないこともありましたが、米国の影響力を知ることができました。印象に残った言葉「全預金者を債務者にせよ!1989年」「企業の貯蓄率は、91年にはマイナス8.8%で投資超過。バブル崩壊後の95年にはゼロ。以後、一度もマイナス圏に入っていない」この頃から、キャッシュを使わない徹底した守りの経営が始まった。ということ。コロナ禍の今。どうなんでしょうか?と感じました。2021/06/18

スプリント

5
過去を検証し現在と未来の展望が描かれていれば参考になるがそこに力点は置かれていない印象。 2020/07/26

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