内容説明
圧倒的な技巧派・ホロヴィッツの晩年公演を「ひびの入った骨董品」と称し名声を高めた吉田秀和。他、著者が愛した名ピアニスト3人――ルービンシュタイン、リヒテル、ミケランジェリに関する一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kao
7
★4.3 吉田秀和は評論家の域を超えてる。ホロヴィッツ・ルービンシュタイン・リヒテル・ミケランジェリ。ともすると「過去の」ピアニストと思っていたが、吉田氏の文章で21世紀にも生きる大ピアニストとして蘇った。彼らの演奏を今すぐ聴きたくなる。2020/01/18
訪問者
4
ホロヴィッツ、ルービンシュタイン、リヒテル、ミケランジェリについての評論。ミケランジェリの「ドビュッシーとベートーヴェン」は『Ⅰ枚のレコード』を読んで感激し、作中の『映像・子供の領分』のレコードを買いに行ったのは懐かしい思い出。2024/08/05
ひでお
4
吉田秀和さんの文章を読んでいると、素直にイメージがわいてきて、録音を実際に聞きながら読むと、さらに共感できるところが多いです。波長があうというか。紹介されているピアニストのうちリヒテルやミケランジェリは実演を聴く機会があったにもかかわらず、結局聴くことができなかったのは悔やんでも悔やみきれません。ルービンシュタインとホロヴィッツはCDを繰り返し聞いたことを思い起こします。コロナがおさまって、またピノのコンサートを聴くことができますように。2020/10/21
どら猫さとっち
4
ホロヴィッツ、ルービンシュタイン、リヒテル、ミケランジェリの4人のピアニストに焦点を当てた音楽評論集。4人とも好きなピアニストだが、それぞれの魅力を引き出すのがうまく、吉田秀和の文章までもが、美しい音楽になっていく。吉田秀和は、最近気になっている評論家であるが、7年前に逝去とあって残念である。もっと読んでみたい。2020/01/31
*takahiro✩
4
クラシック音楽を聴く人ならば読む価値のある本だと思う。数世代前の人たちの音楽への接し方、純粋さに感動を覚える。全ての表現に同感というわけではなく、私の方が遥かに良い音楽を直接聴いているとも思うが、批判する気にはならない。手元に残しておきたい本。2019/12/27
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