内容説明
三ヶ月前、突然『人ではないもの』が見えるようになってしまった琴子。
外に出るたびにあやかしたちに驚かされ怯える日々が続き、とうとう家から出るのさえ怖くなり引き籠り生活になってしまった。
ある日買い物に出かけた先で出会った伊織の誘いで、あやかしと人間の共存を支援するシェアハウスで働くことに。
そこでの生活で琴子は、あやかしは恐ろしいだけの存在じゃないと知っていく…。
京都の上七軒にある不思議なシェアハウスを舞台に起こる人間とあやかしの温かな人情物語。
■著者
烏丸紫明(からすま・しめい)
2013年に別ペンネームにて作家デビュー。
2019年に烏丸紫明の名でキャラ文芸・ライト文芸ジャンルにて活動開始。
ほかの著書に、『神戸異人館の(自称)ジェームズ・モリアーティ』(一迅社)など。
本作は三作目である。
■カバーイラスト
しきみ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
40
突然人ではないモノが見えるようになった琴子 。妖に追いかけられ・・助けてくれたのは着物姿の門川市長。?そんな訳無いでしょ。男性の着物姿ってそれだけで市長しかいないもの(^_^;)。十二神将に安倍晴明??似たような本を最近読んだなぁと。烏丸紫明さんの作品でした(^^♪。鵺を式神にするなんて・・あの妖たちに追いかけられて泣いていた琴子さんからは想像できません。ですがどの本も妖であれ鵺であれ九尾の狐であれ人であれ・・シェアハウスで一緒に暮らしてみたいと思わせてくれる本かと。知らないってことは怖いことですからね。2022/08/06
hirune
36
【Kindle】京都であやかし、設定はよくある流行ものですが、畳み掛けるようなスピーディーな展開で読み心地良かったです。キャラもとても好感が持てるし、一冊で納めるには少し壮大過ぎる事件な気がしたけど、あやかしとか陰陽師や神様関係の付け焼き刃ではない知識を持たれてると感じられて、納得して読めました😄猫又の麿、もふもふな上 たどたどしく喋るなんて超可愛いです♡2019/12/26
ネムコ
29
ちょっと薄味だけど、良い話でした。急にあやかしが見えるようになってしまった琴子。外に出る度にあやかしに追い回されるために外出できず、折角内定をもらっていた会社にも行けなくなり、行き詰まっていた彼女を救ったのは、あやかしのシェアハウスを運用していた伊織だった。最初は普通に戻りたい、日常に帰りたいと願っていた琴子は、存在が消えつつあるあやかしや、周囲に不幸を振り撒く存在であるがゆえに、自身が滅ぼされることを願うあやかしと出会い、人とあやかしが共存する世界を願う伊織と思いを同じくしてゆく。読後感は良かったです。2020/11/30
mariann
28
初読みの作家さん。ある力によって突然妖や幽霊などが見えるようになった琴子。それによって日常生活が困難になり、外出もままならなくなってしまった。そんなある日、急を要した出先で妖狐の久遠と出会った縁で、妖専用シェアハウスのオーナー伊織を紹介される。この不思議な能力を活かしていけるようシェアハウスの管理人になる琴子。続編ありきで書かれていると思うがどうやら単発らしい。その割には12天将の描写などが中途半端。本作も序章な感じなので、面白かったしいつか続編出して欲しいです。2021/11/20
Walhalla
26
続編の『天神さまの突撃モノノケ晩ごはん』の方を先に読んでしまいましたが、それほど大きな問題もなく楽しめました。京都に残るあやかしの伝説など、物語の進行とともに興味を持てます。また、著者の作品には、実在するお店がたくさん登場しますが、それらをチェックしながら読むのも面白いですね。2023/08/08
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