角川文庫<br> かたみ仕舞い

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角川文庫
かたみ仕舞い

  • 著者名:高山由紀子【著者】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • KADOKAWA(2019/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041086452

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内容説明

日本橋で四代続いた唐物屋「西湖堂」のひとり娘・小夜は、店の再興を願い、かつて店を裏切った丈四郎の「玉寶堂」の門を叩いた。商いを教えてほしいと、ひと月通い、ようやく小夜に与えられた仕事は、死者の遺品を選別する「かたみ仕舞い」だった──。浅草の髢屋の大女将・千代の遺品を整理するため、「菱屋」を訪ねた小夜は、そこで、不自然な長さの刀剣を見つける。小夜は、その剣に他の遺品にない千代の想いを感じるが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

46
唐物屋「西湖堂」のお嬢様として育った小夜だが、両親を失った今は店じまいして祖父とともに深川の寮で暮らしている。暮らしには困らないが「西湖堂」を再興させたいという思いで「玉寶堂」で働くことにする。与えられた仕事はかたみ仕舞い、つまり遺品整理。遺品を通して故人の生き方を辿っていくという設定はおもしろい。シリーズ化されたら次も読んでみたい。2019/10/26

花林糖

20
(図書館本/購入)かたみ仕舞い=遺品整理。派手さはないけれど優しさと温かみのあるお話。設定や雰囲気が好みでシリーズ化して欲しいです。小夜と勝二郎の今後も気になります。「秘められた刀剣/普賢菩薩/鼈甲の櫛/緋色の片袖/宝船」2019/12/09

ごへいもち

16
また新しく知った江戸の職業2023/10/27

ふわりん

10
最近これはシリーズになるか?と思われる時代小説を目にすることが増えたけど、なかなか長く続くものがない気がする。一貫したテーマで毎回違ったあらすじを考えるのも短編に起承転結を盛り込むこともとても難しいと思うので、シリーズものを長く続けるのは大変なことだろう。でも新しい時代小説が出ると、ファンにとって待ち続けてるシリーズものになるかもしれないと期待してしまう、よね? ってことで、へぇ、昔の遺品整理の仕事なんだと期待満々で読み始めた。ん~、ちょっとタイミング良過ぎな場面が多く平面的な印象だった。次作に期待しよ!2020/01/05

陽ちゃん

6
父の死に伴い店じまいしてしまった唐物屋「西湖堂」を再建するために元番頭が営んでいる「玉寳堂」に通う小夜が、主人の丈四郎から与えられてのはかたみ仕舞いの仕事で…。いわゆる遺品整理業のようですが、仕事として請け負ったにしてはちょっとのめり込み過ぎていて、でもそのお陰で亡くなった人の想いを遺された側に伝えることができるんでしょうね。小夜のピンチに颯爽と助けに入る勝二郎の存在も気になるのですが、続くのでしょうかね。2020/06/10

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