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内容説明
ヴァティカンは面積こそ最小だが、12億人以上のカトリック教徒を擁し、政治・外交・平和に影響力を持つ。その頂点に立つローマ法王の歴史と現在を辿る。近代オリンピックも、冷戦終結の端緒・ポーランド民主化も、実現させたのは法王とカトリックのネットワークだった。法王の日々の仕事、各国訪問の理由、現代の価値観への対応を読み解く。西洋文化の根底にあるカトリック文化を知り、国際社会をより深く理解できる快著。第266代法王フランシスコについても紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nagoyan
15
優。ちくま新書版、中公文庫版に、フランシスコ法王の章を加えて角川ソフィア文庫版となる。世界最小の国の主権者ではなく、世界最大の宗派の長としてバーチャルなネットワークを統御することにより、国際社会に大きな存在感を示しているローマ法王歴代の事跡を追う。特に関心を寄せざるを得ないのは第二次世界大戦後の歴代の法王が、時代に要請されるカトリック像を真摯に(というのは時勢に迎合するのでは決してなく)求め続けた姿勢であろう。ポーランド出身のヨハネ・パウロ二世の存在が東西欧州の壁を打ち砕く契機となったことなどのように。2022/12/31
chang_ume
12
近現代ヴァチカンの変遷について。近代国民国家形成(ラテラノ条約)によって領域国家の体制を失ったからこそ、宗教が備える超国家的な次元で、ローマ教皇の活動がむしろ普遍性を発揮したという理解です。その典型でありモデルとして、ヨハネ・パウロ2世の事績が熱く語られる。ただその評価ですが、教皇の言動が現代的価値観と合致すれば「革新的」とされ、教皇が保守反動的な姿勢を出せば、それと競合する中で現代社会の価値観や言説が磨かれていくという、どっちにせよ教皇は無謬なのだという話になっていませんか。2020/02/24
サケ太
8
面白い。2024/11/30
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
8
冒頭近くでカトリック聖職位の説明が書かれていだか、理解に根本的な間違いがあった。それらを語るならば、カトリックの「使徒継承」の信仰、司教制度をきちんと理解した上で述べられたい。 前半部分では初代教皇ペトロからヨハネ・パウロ1世まで代表的な教皇の概観が述べられる。そして、ヨハネ・パウロ2世については、かなりのページが割かれ、そのカリスマ性と反共の思考に基づく政治的な動きの事例が紹介されている。文庫本で266代の教皇を語るには無理がある。教皇制とその歴史を理解するための良書は他にも存在していると思われる。 2021/02/28
くろみつきなこ
3
Kindle unlimited。冒頭で日本でのキリスト教文化への理解のなさを嘆いていたのに、本文では知識を前提とした書き振りで、想定している読者層がわからなかった。 流し読みする中で一応なるほどと思ったのは次の文。 「ローマ教会のおかげで、利害の一致しない各国が超国家的な部分で団結協力しあうという、共通理念のもとに動く行動様式を学んでいった」2022/08/10
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