筑摩選書<br> ベストセラー全史【近代篇】

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筑摩選書
ベストセラー全史【近代篇】

  • 著者名:澤村修治【著】
  • 価格 ¥1,705(本体¥1,550)
  • 筑摩書房(2019/10発売)
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  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480016843

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内容説明

明治・大正期、そして昭和戦前・戦中期のベストセラー本を全て紹介。福澤諭吉『西洋事情』やスマイルズ『西国立志編』に始まる近代日本のベストセラーの歩みは、明治期に出版社‐取次‐小売の体制が整い、大正期に再販制が導入されると、昭和初年には円本ブームという革命的変化を迎えるが、やがて戦争と出版統制で停滞を余儀なくされていく。出版界の発展と、個々の本が売れた時代の背景をあまさず描く、壮大な日本文化史。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すのさん

5
近代になってからの日本の出版史、ベストセラー史について詳しく述べてあり、とてもわかりやすい。ベストセラーからは社会の様相、人々の意識がどこに向いていたかがわかり興味深い。大災害や戦争で危機に陥りながらも、数々の奇策で何とか乗り越えてきた出版社方々のバイタリティーがすごい。危機的状況からの円本企画、そして円本ブームという流れはまさに歴史的な事業。戦時中だからこそ純文学が好まれるというのも興味深いと思う。弾圧はされながらも何とか出版したい、読みたいという、読書への求心からは日本人の本好きがよくわかる。2019/09/08

てまり

2
明治から第二次世界大戦まで。最初は堅めの本が多いものの、時代を下るにつれグルメ本・実用書・自己啓発・エロ・健康法・マンガと柔らかくなり、売れ筋は今と変わらないなあと感じられる。女性読者の購買力がかなり大きかったのだなってのが意外だった。円本の普及は文学はじめ知識を身につけるのに役立ったのだろうな。よく「棚の飾り」と揶揄される文学全集、祖父母の家にあったけど、わたしは子供の頃よく読んでたので。やっぱりそういうのがないよりは読む確率高いよ。2022/03/01

Riko

1
図書館で借りた2019/08/12

サトル

0
近代日本のベストセラーを初めて網羅した単行本だろうか。明治期に関しては既読スルーになったが、大正期の三大ベストセラーあたりから俄然と興味が湧いて来る。そのひとつ、島田清次郎「地上」は著者の支離滅裂な生きざまと相まって儚いし、賀川豊彦「死線を越えて」も出版した改造社の起死回生が色濃く滲んでいる。新興国ニッポンが列強の仲間入りを果たし、読者人口が急拡大してゆく中で出版社も栄枯盛衰を繰り返し、遂には昭和初期に訪れる空前の円本ブームで下剋上となり、様々な全集が百花繚乱で合戦のように飛び交う様はなんとも凄まじい。2019/12/18

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