内容説明
設計士・長坂の新事務所は「最悪の館」だった。曳き家師・仙龍が立ち向かうは、悪魔――?よろず建物因縁帳初の洋館は……シリーズ最恐だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
utinopoti27
168
パグ男こと長坂設計士が買い取った、古びたレンガ造りの廃教会。そこにはかつて牧師に憑依し、妻子の首を切断させたサタンの呪いが染み付いていた。背筋粟立つ邪悪な魔物の因縁を、曳き家師・仙龍は断ち切ることができるのか・・。シリーズ屈指の禍々しさが充満する本作、仙龍と春菜に加え、コーイチほかお馴染みの面々が、硬軟織り交ぜた絶妙な絡みを見せる。とくにパグ男。傲岸不遜、傍若無人の憎まれキャラだが、今回は読者の留飲を下げる重要な役どころを担う。内藤氏のホラー物は、リーダビリティの高さにおいて、まさに一級品だ。2020/11/25
mint☆
153
シリーズ第6弾。今回はパグ男が新事務所にしようとして購入した曰く付きの廃教会が舞台。今までは建物や場所に人の憎悪が取り憑いていたイメージだが今回はシリアから連れ帰ってしまった悪魔。理の通じる相手ではなく、人間の心の隙間に入ってくるらしい。牧師さんは意識を残したまま何十年も…。気の毒。今回曳きのシーンが短めで少し残念。でも仙龍が初めて見せた弱さと、春菜の成長が見られ今後も楽しみ。次回は隠温羅流の過去が明らかになる!?2020/02/06
ちょろこ
140
最後に全部心を持っていかれた一冊。今回は最高の立地にありながら長らく放置されていた悪魔憑きの謂れのある教会。これはパグ男の扱いといい序盤からかなり危険度高し。飛び交う蝿の死体、意思とは無関係に飛び回る工具と…防ぎようのない邪念ともいうべきものにどう立ち向かうのか、カビ臭さを感じながら恐怖心は煽られっぱなし。失われていく建物を守りたい春菜の職業意識、曳けないものはない仙龍の職人魂、そして想いを込める曳家の儀式は毎回心に響くなぁと思っていたところ、一気に最後に全部心を持っていかれた。気になり過ぎる次巻。2020/11/14
nuit@積読消化中
106
気づけばシリーズも6作目!あっという間だったような気がする。というか、この作家さんの描くスピードの速さと言ったら…他の作家さんもこんなものなのでしょうか?サラリと読めますし、題材も中々面白いところをついてきます。今回は西洋のサタンVS曳き屋という、なんとも他には絶対に有り得ない設定です(笑)。個人的はもう少し、遺跡発掘現場から悪魔までを掘り下げてもらえたらもっと興味深く読めたのに…!と欲を言いつつ、次回作も楽しみに待つとします。2019/12/26
ぽんすけ
105
悪魔怖い!なんというかいつもみたいな、こういう現象は怖かったけどその背景には哀しいやるせない背景がありました。とかじゃなくて力づくの悪と翻弄される人間って感じでゾワゾワきた。純粋な悪ってとんでもないな。そしてこの巻で確信した。私パグ男がめちゃくちゃ好きであるw本当にむかつくしどうしようもない男だが、なんだかスルメのように段々と癖になってきて、今回パグ男が活躍(?)して嬉しかった。なんだろうパグ男を見てるとギラギラしててめちゃくちゃ生気に満ち溢れてて、この人はどんな怖い目にあってもきっと変わらないと思えるw2021/04/02
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