岩波新書<br> 日本社会の歴史 中

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岩波新書
日本社会の歴史 中

  • 著者名:網野善彦
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 岩波書店(2019/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004305019

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内容説明

自律的に進展する社会と「国家」とのせめぎあいの前近代史を、社会の側から捉えなおす通史の続編。近畿を中心とした貴族政権日本国-朝廷と、武人勢力によって樹立された東国王権。この2つの王権の併存と葛藤の中で展開する活力溢れる列島社会の姿を描く。中巻は10~14世紀前半、摂関政治から鎌倉幕府の崩壊まで。(全3冊)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

65
網野先生の本領が発揮できる時代であると感じました。平安時代の後期、菅原道真の登場から鎌倉幕府の滅亡までが3章にわたって描かれています。それぞれの時代に特徴的な分析をされていますが、各章での社会と政治という節が非常に参考になります。上からと下からの分析ということで分かりやすさがあります。2015/07/03

山口透析鉄

32
乗りテツにあるまじき態度(本来ならば乗車中はちゃんと車窓を眺めているべきでしょう)ではあったんでしょうが、いわゆる日本海縦貫線(湖西線・北陸本線・信越本線・羽越本線・奥羽本線)は既に何度も乗っていましたので、まぁいいか、夜になってからも長いし、と思い、珍しく奮発してグリーン車を利用しながら通読しましたよ。1998/05/03

白義

26
将門の乱、純友の乱でわかるようにとにかく「乱」の多かった中世を、そのまま西国の朝廷に対する、東国の武士国家という大きな二項対立の時代として描いているのがダイナミックで面白い。著者の専門そのものの範囲であり、文章の強気さ、活気が上巻に比べてもみなぎっている。範囲は平安から鎌倉時代、非農業民の交流による様々な文化の発展といった地域性の重視も光っている。著者の集大成というにはあまりに紙数が窮屈だった感じはあるが、それでも一連の著者の代表作への導入としてもうってつけで、このシリーズはこの中巻から読むのもありだろう2020/08/07

mackane

20
日本の中世にあたる本巻は、激動の日本史だった。社会が大きくなるに連れて中央から地方へ分権、都市化と流通の発達に伴い疫病が拡大、飢饉が頻発、文字の普及と信仰・貨幣金融が拡大し、価値観や社会構造が大きく変化、新しく差別されるものも生まれる。貴族が支配と腐敗を繰り返す中、各地で海賊や豪族が蜂起、平定のために武士が台頭。ヤマト起源国家とは別の「国家」が関東に誕生、東北から九州までを巻き込んだ全面戦争も度々繰り返され、当時世界最大のモンゴルによる日本侵略も勃発。そんな中、武士が世を掌握→崩壊、再び群雄割拠の戦乱へ。2014/03/14

aponchan

19
鎌倉時代がどのように始まり、終わりを迎えたのか、執権政治と天皇の位置付けなど、不知なことが多く、勉強になった。頼朝以下の源氏三代将軍以降も将軍が存在していたことすら知らず、また、天皇を中心とした西国国家の存在がそこそこの規模だったことなど、この時代のことを知らなすぎると思った。最終巻に早速、取り組もうと思う。2019/10/31

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