テンセント――知られざる中国デジタル革命トップランナーの全貌

個数:1
紙書籍版価格
¥2,530
  • 電子書籍
  • Reader

テンセント――知られざる中国デジタル革命トップランナーの全貌

  • ISBN:9784833423373

ファイル: /

内容説明

【内容紹介】

本書は、1998年の創業から現在に至るまでのテンセント20年の歩みを、CEOの馬化騰(ポニー・マー)をはじめとする創業メンバーたちの姿を通して描いたノンフィクション。最大のライバル・アリババをはじめとする多くの中国IT企業との壮絶な戦いが赤裸々に描かれ、中国ITビジネスを理解するには最適のテキストと言える。中国IT企業の存在感が世界的に高まり、その一挙手一投足に注目が集まる現在、そのリーダー的存在であるテンセント躍進の背景を余すところなくつづった本書(テンセント唯一のオフィシャル社史『テンセント伝』の完全翻訳版)は、中国ビジネス関係者だけでなく、多くのビジネスパーソンにとって必読である。

【著者紹介】

[著]呉 暁波(ウー・シァオボー)

著名ビジネス作家。「呉暁波チャンネル」主催。「藍獅子出版」創業者。中国企業史執筆や企業のケーススタディに取り組む。著書に『大敗局』(I・II)、『激蕩三十年』、『跌蕩一百年』、『浩蕩両千年』、『歴代経済改革の得失』など。著作は『亜洲周刊』のベスト図書に二度選ばれる。



[訳]箭子 喜美江(やこ・きみえ)

中国語翻訳者。ビジネス全般、時事経済、学術研究論文・資料等の実務翻訳および訳文校閲、連続ドラマやドキュメンタリー等の映像字幕翻訳など、幅広い分野の翻訳に従事。サイマル・アカデミー東京校中国語翻訳者養成コース非常勤講師として後進の育成にも携わる。東京外国語大学中国語学科卒。訳書に『謝罪を越えて』(文春文庫)。

【目次抜粋】

第1部 創業(1998~2004年)

第1章 少年

第2章 試合開始

第3章 生死

第4章 モンターネット

第5章 QQショー

第6章 上場



第2部 出撃(2005~2009年)

第7章 調整

第8章 MSNとの戦い

第9章 Qゾーン

第10章 金鉱

第11章 広告



第3部 巨頭(2010~2016年)

第12章 ユーザー

第13章 転機

第14章 オープン化

第15章 ウィーチャット

第16章 若さ

第17章 インターネットプラス

第18章 アウト・オブ・コントロール

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

56
徹底した模倣による究極の簡素化と、『体験経済』の徹底。MSN衰退が象徴。”天体望遠鏡”からは始まる数々の転機。ヒトの観点では、創業者以外からGS劉氏。事象の観点では、テレコム2社の離反。IDG+MIHからの投資と51.comの自滅という神風。Killer app、WeChatは説明不要。『テンセント診断』の心もユーザー体験であり、馬氏の信条を体現。辿り着いた『馬八条』。キーワードは、体験経済/プラットフォーム/川上。興味深いのがUSではなく香港市場を選択した件。3つの理由に納得感と先見性。劉氏の真骨頂也。2019/12/14

ミライ

35
2020年の地点でゲーム売り上げ世界一の中国企業テンセントの創業から2016年くらいまでの歴史を綴った一冊。600ページ存分に使って創業者でCEOである馬化騰と創業メンバーの姿を描いたノンフィクション。創業当時のカオス状況からライバル会社との争い、著作権絡みの裁判まで余すことなく語られる。テンセントはBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)の中でもかなり慎重な企業として有名だが、攻める時には会社の命運をかけ突撃する姿には感動を覚えた。過去の常識が通じなくなった現代ビジネスで使えるヒントが詰まっている作品。2020/01/03

Ryo

10
数年前中国長期出張へ行った。その後帰国し、一年後にまた中国へ。社会が全然変わってしまっていた。すっかり変えてしまったのは、ウィチャットというスマホアプリだった。タクシー手配、食事、支払い。多くの事がウィチャットを通して行われていた。一年でこんなにも社会が変われるものかと衝撃だった。そのウィチャットを作ったのがテンセント。この本は、テンセントの誕生から最近までの歴史を記したものだ。この本を読むに際して、頭の片隅に入れておくべきことはiPhoneが誕生したのは2008年だという事。夢を持つ者だけが至れる境地。2020/02/08

えんど

8
サービスとしてはウィーチャットも有名でその運営会社くらいしかテンセントのイメージしか黎明期からあって最先端のサービスを発明と運営をやってるネット界の老舗とイメージが変わったのと同時にこの時代から日本は世界から遅れてたというのを再認識できた。あとは日本では中国のサービスはパクリのイメージ多いけど実際に多くてさらにはテンセントは中国国内からもそれで批判されてるのは驚きというか発見だった。あとはプロダクトマネージャーとしてマーの哲学は参考になった2019/11/05

ireadertj

6
なんか言い方悪いけど、なんかテンセントの生い立ちからを聞いたことをそのまま垂れ流しているような本というイメージで途中猛烈に飛ばしたw グレー度法則の七つの観点は参考になった。2019/10/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14509345
  • ご注意事項