内容説明
スターバックスで、見知らぬ街角で、9.11を目の当たりにした時にも、いつもぼくの隣りには大好きな日本があった。読むと元気になる。タイの人気作家が綴った、日本への究極のラブレター。韓国や中国からの日本論でなく、こんなアジア発の声は初めて!
目次
[日本をあばく]
[閑座の芸術と十五の石の謎]
[日本への旅]
家なき心
近くて遠い人々
広がりのある狭さ
座して己を知る
ポルノ・ギフト
現代版・悟りを開く方法
新しい距離感
みかんの皮
海からの教訓
イングリッシュ・レッスン
並外れて明らかな美しさ
[日本の文化]
パンク・クイーンの死
最初で最後のガンダム
子ども心を捨てる
ネコ型ロボットの毛
LIFE NOTE
ここから、どこへでも
彼女が東京を選んだ理由
聞いた話
恋の名残
インビジブル・パフォーマンス
その理由は誰も知らない
メランコリック・パラダイス
涙のためのレシピ
[日本とタイ]
カルオケ・カラチャー
お国の笑い、都市の笑い
マイナー・ムーブメント
生まれたてのツーリスト
ニューフェイス
コマーシャルに見る日本
あなたの携帯、何したがってる?
Less is Less
キュートな生活
トラックがすし詰めなら
自殺的な思考
歳月は関係ない
顔の表面を直視する
地に蒔かれた新しい種
注釈 座右のタイ
[東京日記]
[時間を描くアーティスト]
[透き通って大きくてつまらない世界]
[哀しみの美しさ]
[騒がしい心]
著者あとがき 常連のストレンジャー
訳者あとがき プラープダーとその恋人=日本
著者・訳者 紹介
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
7
タイの作家による、日本に関するエッセイを集めたもの。彼は大の日本好きを公言しており、彼の書く小説には度々日本人が登場する。本書は彼の日本滞在記を中心としたもので、ポップカルチャーを含めた日本の文化が、外国人の視点で描かれており興味深い。ただそれは客観的な描写というわけではなく、日本が好きでたまらない外国人の視点なので、だいぶ偏りはある。その点で訳者あとがきにも書かれているように、日本語学習や伝統文化の体験を通じた日本ではなく、同時代の日本、若者文化としての日本の紹介者として稀有な存在なのかもしれない。2022/07/22
とも
1
漫画が読書の底辺を支えている話に共感した。2010/09/17
ミナコ@灯れ松明の火
1
「外国人」としてタイで生活することを改めて考えさせられた一冊。2008/09/22
ソフィ
0
タイの文学もアートもこの作家さんもまるで知らなかったので、新鮮さも普遍さも、どちらにしても新鮮。2018/01/04
ビリー
0
日本人が書いた海外旅行記はいくつか読んだけど、外国人が書いた日本旅行記は新鮮で面白かった。タイ人の小説家兼脚本家兼グラフィックデザイナー兼ミュージシャン?かなりマルチで変わった人のよう。この本がタイ人一般からみた日本像でないことは確かだけど、日本人には見えない日本の良さを冷静かつ愛を込めて描写してくれるのは、なんか嬉しい。2013/11/28