走れ！ダンボルギーニ！！ 宮城県石巻“おもしろい復興”をめざすおだづもっこ＜お調子者＞たち

著者名：今野英樹【著】

方丈社（2019/10発売）

• ISBN：9784908925528

内容説明

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宮城県女川駅前に新しくできた街「シーパルピア女川」に、ひときわ目立つ車がある。
あの高級スポーツカー・ランボルギーニをダンボールで完全再現して展示した「ダンボルギーニ」である。
このユーモラスな車を作ったのが、石巻市の今野梱包株式会社の今野英樹氏である。

「震災後、時間があったので、子どものころに憧れたスーパーカーをダンボールで作り始めてしまった」というそのダンボルギーニがネットで紹介されると、1週間でリツイートが1万件を突破、「いいね」が8000を超えた。石巻日日新聞やテレビでも紹介され、一気に全国区人気に。

さらには、当時の天皇皇后両陛下（現在の上皇后ご夫妻）が復興地域への行幸の際に、シーパルピア女川に立ち寄り、今野英樹社長自らがご案内するという事態にまでなったのであった。
そのランボルギーニをつくりあげた今野社長が「おもしろい復興」をテーマに取り組んできたダンボール作品、これからの東北の若者たちのためにつくろうとしている作品の数々をすべてビジュアルで紹介、「たのしく、おもしろい復興」のかたちを一冊にしたのが本書である。

その作品は、ランボルギーニだけでなく、避難所のためのイス、机、パーテーション、棺桶、
あるいはスター・ウォーズのAT-ACTや、あの禁断のロボットアニメの全身モデル、さらには恐竜型滑り台、野球場の20分の1の大きさの巨大野球盤まで実に多彩。

「こんなときだから、世界中から注目されている地域で、マイナスでもなんでもいいから評価されたら、復興後の糧になる」という今野社長のおもしろくてためになる復興のかたちを感じてほしい。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[seacalf]

こういうの大好物、もう大好き！ダンボールでスーパーカー(しかも本物と見まがう程の出来映え)を作るなだんて一見ひどく馬鹿馬鹿しいのだけど、よっぽど技術と努力に裏づけられた自信がないと出来ない。被災地から発信してるが置かれた状況に単に悲観せず、拓かれた視野で出来ることは何かとひたすら考え、アイデアを即行動に移す。復興のシンボル、まさかの天皇陛下のご天覧、そして新たなる挑戦へ。読んでいて胸がすく思い。長女とのやりとりのコラムが泣かせる。今野梱包㈱、格好いいなあ。「よし、自分も頑張ろう！」と元気を貰える一冊。

2019/11/25

[たまきら]

大笑いさせていただきました。梱包会社を継いだ社長さんが、社員さんと一緒にダンボールで作る楽しい提案がこれでもかと紹介されていきます。「倉庫から出てきた月」が個人的には胸キュンでした～。しかし社長、ピンク似合うなあ。

2019/11/14

[まま]

ジャケ買い、タイトル買いだったんだけど、紹介本として子供たちが興味を持ってくれた本No.２　バイタリティに溢れる社長、かっこいいぞ！！

2020/08/27

[宇宙猫]

★　ダンブールの作品はすごいし面白いんだけど、文章が面白くないうえ繰り返されると自慢っぽくて嫌になる。確かに自慢していいレベルだけど、もっとさらっと書いて欲しい。

2019/12/23

[Tatsuhito Matsuzaki]

東日本大震災から４年、宮城県女川町に復興の街が誕生し、観光復興のシンボルとして登場したのが、段ボール製のランボルギーニ(スーパーカー)。 石巻の梱包会社社長の今野さんが作った実物大のスーパーカー～ダンボルギーニは、SNSで全国的な話題となりました。 #地元をおもしろく #全力でバカをやる #おもしろい復興のかたち を目指したヘンタイおだづもっこ(お調子者)社長の作品には、ワクワクするような楽しさにあふれていました。 #ランボルギーニ #電車 #銃 #ガンダム #避難所 # スターウォーズ #巨大野球盤

2020/07/28