徳間文庫<br> 秋萩の散る

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徳間文庫
秋萩の散る

  • 著者名:澤田瞳子【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 徳間書店(2019/10発売)
  • 初夏を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198945084

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内容説明

『若冲』『落花』等で注目の歴史小説家、
澤田瞳子の原点


デビュー作にして
中山義秀文学賞受賞作
『孤鷹の天』で描かれた
奈良の世に生きる人々の姿を
活写した傑作集!

【三省堂書店有楽町店 内田 剛氏絶賛!】
本作から澤田文学に触れた読者は極めてラッキーだ。
この著者のエッセンスと最大長所を余すところなく
知ることができるからだ。
歴史ものを書かせたらいま最も信頼のおける
書き手と言っても差し支えないだろう。
(解説より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

80
澤田さんらしく歴史の蘊蓄の詰まった、5つの作品の収められた短編集だった。舞台はいずれの話も奈良時代。それぞれに関連は特になく独立した物語になっているが、その時代に入り込んだような感覚にさせてくれるものだった。表題作は薬師寺別当に配流された道鏡を主人公とした悲哀に満ちた話。「凱風の島」と「南海の桃李」は、鑑真も登場し、遣唐使を題材としている。他にも市井の学生を扱った作品もありバラエティーに富んでいる。短い作品の中に史実が詰め込まれているので、知識がないと混乱する部分もあるが、いずれも良く出来た作品集だった。2019/11/02

まこみん

67
火定、月人壮士と同じ澤田さんならではの奈良(寧楽)時代の短編集。人名や地名も読みにくく、話に乗れる迄じっくり…だけど慣れるとどんどん進める。何より教科書的な無味乾燥な事柄が、時代を遡って登場人物の思いや営みが生き生きと甦る。遣唐使は人生を掛けた航海。流され大破したりの危険と悲喜こもごもの数十年ごとの派遣。亡き親友と南海の島々に石碑を建てる約束をした吉備真備。だが石の碑は一つも無く朽果てた木片があるだけ。現地へ赴いた真備は。大学寮での少年達の熱い喧嘩は権力闘争に寄って思わぬ悲劇へ。孤鷹の天も読みたくなった。2020/01/03

がらくたどん

63
本作だけだと、奈良時代の名もなき人々の姿を描き「奈良」という時代の躍動感はすごく伝わるけれど、少々小粒に思える短編集なのだが、『夢を定かに』から『梧桐に眠る』そして『孤鷹の天』あたりを読んだ後に再読するとあら不思議、名もなき人々だからこそ時代絵巻が真に迫って動き出す。昨年、読み友様にキッカケを頂いて一気に再読できたのでこちらも登録。「凱風の島」は『孤鷹の天』であくまでも心だけは学僧として哀しい末路を辿った恵美押勝(藤原仲麻呂)の子である刷雄の物語。清河を大使とした遣唐使の帰路、船は唐の玄宗皇帝に無断で→2026/01/17

ちゃとら

55
久しぶりの澤田瞳子さん。奈良時代の家柄、出世、妬み嫉み、呪詛ドロドロ満載、5話の短編集。中でも「夏芒の庭」は親達の因果で大学寮で起こる悲劇が切なかった。「秋萩の散る」は孝謙天皇亡き後の道鏡の話。「誰を呪いたいのか」苦しむ道鏡は、とても純粋に描かれていた。ギュッと詰まった面白い本だった。2024/04/06

kawa

32
沢田さんお得意の奈良時代もの短編5編。(珍し?) 遣唐使の苦難を扱う「凱風の島」「南海の桃李」が楽しめる。特に後者は、難破した船の助けに南海の島々に案内碑を設置の話し。知らなかった歴史のヒトコマをが知れて興味深い。表題作は、没落し下野に流された道鏡の心境を新解釈で描く。メーターの皆さんのレビューによると直木賞受賞の「孤鷹の天」のスピンオフ短編集とのこと。そちらもいずれ手に取ろう。2025/07/01

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