文春文庫<br> ガン入院オロオロ日記

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文春文庫
ガン入院オロオロ日記

  • 著者名:東海林さだお【著】
  • 価格 ¥710(本体¥646)
  • 文藝春秋(2019/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167913731

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内容説明

ある日、肝細胞がんなる病名を突然告げられ、がーんとなった東海林さん。
約40日間にわたる「初体験入院日記」。手術に、病院生活、その後の治療などを振り返る。

ほか、「粉もん大好き」「ミリメシはおいしい」「流行語大研究」
「初詣はおねだりである」「そうだ、蕎麦食いに行こう」「ガングロを揚げる」など。

新井平伊医師(認知症専門医)との対談「認知症時代の“明るい老人哲学」、
南伸坊氏・伊藤理佐氏との座談会「雑誌って面白い!」、
岸本佐知子氏(翻訳家)との対談「オリンピック撲滅派宣言『スポーツって、醜いよね?』」
の3本も収録。

解説は池内紀氏(ドイツ文学者・エッセイスト)。

『オール讀物』連載〈男の分別学〉を改題。

※この電子書籍は2017年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

94
東海林先生がガンになって入院、手術する顛末が冒頭書かれている。なんといっても「食」だが自身の体験記も面白い。入院時の食事メニューも紹介されている。さすが食のプロ。 食についてはシ東海林先生の場合はテレビのグルメ番組と違いどんどん美味しー!と書いてもらって結構だ。粉モンやミリめし、分類学について、ガングロを揚げるそして対談もあって楽しめた。表紙のデザイン、著者が手掛けたものかと思っていたら故・和田誠さんのものだったとは・・・・・・図書館本 2021/03/04

s-kozy

51
『オール讀物』の連載「男の分別学」をまとめたもの。この巻に収められたのは二〇一四年四月号〜二〇一六年四月号に掲載されたものだそう。連載時期は著者が70代後半の頃となる。ガン闘病、切除手術も経験し、年齢的な興味から話題も自然と認知症などに移っていっている。しかし、ミリメシや肉フェスにも興味があり、好奇心もまだまだ旺盛な様子。イラスト(一コマ漫画)の完成度も落ちておらず、期待通りの楽しい時間を過ごすことができる。尊敬に値するなぁ。こんな風な年寄りになりたいもんだ。2019/11/05

Aminadab

29
久々の東海林さだお。ご存じの通りこの人のエッセイは『週刊朝日』に〈あれも食いたいこれも食いたい〉(単行本タイトルは「…の丸かじり」)、『オール讀物』に〈ショージ君のにっぽん拝見〉改題して〈男の分別学〉が連載、本書は後者(2014~16年)をまとめたもの。しかし『朝日』は休刊してしまったし、『讀物』も最新号を図書館で見たが掲載はなかった。残念至極。この集では何といっても表題作(連載3回分)が読み応えあるが、他にも雑誌『讀物』応援鼎談とか、国宝級翻訳者岸本佐知子さんとの五輪呪詛対談など読み所があるのでお薦め。2023/08/09

tamako

15
ガンの入院の話は全体の1/5くらいで、あとはいろんなエッセイとか対談とか。しかしこの人の感性は若いな。戦前生まれなのに60歳くらいな感性で書いているように見える。絵も面白いけど文章はさらに面白い。どうかいつまでもお元気で。「オール讀物」が菊池寛の命名とは知らなかった。戦前からあるのも知らなかった。さすが菊池寛。一度も読んだことない雑誌だけど読んでみようかな。2022/01/09

bapaksejahtera

12
図書館の特集展示があり、ショウジくんが癌?と気になり借り入れた。文庫化したのは最近で、書かれたのは2014年ぐらいであるから70歳代後半の作品。同氏の作品は漫画も雑文も昔から読むようにしており多くは買い入れているが最近はご無沙汰している。週刊誌漫画は83歳の今日も毎週書かれているので感嘆する。肝心の入院体験記は40ページほどしか無いが、昔と変わらぬ名調子だ。対談のスペースが多いが、昔読んだ岡潔や沖山秀子との対談では会話の扱いに面白みがあったが、本編のものは座談速記のようで残念。年齢からすれば仕方がないか。2021/07/29

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