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内容説明
ドラマ化&文化庁メディア芸術祭優秀賞『弟の夫』田亀源五郎、最新作。「彼が好きなのは、女子じゃなくて男子」そう言えないから、私はまたひとつ嘘をつく。宙はゲイを公表できないもやもやを抱えたまま、マスターに頼まれ「秘密の喫茶店」の壁に絵を描くことに。奈桜も手伝うようになるが、宙の母親は二人が「男女の仲」だと誤解。一方、瑞希も「宙と付き合ってるなら隠さないで」と奈桜に詰め寄る。秘密だから生まれてしまう誤解に悩む二人は「ゲイを隠さない」マスターに相談するが、ゲイ・エロティック・アーティストの巨匠が描く――心ヒリつく青春ドラマ。
マスターにも後悔の過去があることが明らかになり…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
48
【謙遜は美徳かも知れないけど、だからと言って、自分を安売りしちゃ駄目です。自尊心を持つのも大事なこと】2巻に入ったら、俄然味わい深い漫画に――。青春真っただ中の高校生に向き合うのが、ゲイの先輩であるカフェのマスター。体験に裏打ちされた彼の台詞がイイ。<「好き」という感情は、身勝手なもんです。誰かを好きだという気持ちは、それは自分のものだけど、相手の気持ちは相手のもの。なのに、人は誰かを好きになると、それに相手も応えてくれることをつい期待してしまう。自分ではどうしようもないことなのにね>。うん。確かに!⇒2023/02/11
小鈴
17
Kindle。友達の誤解、親の誤解。親がよかれと思って性教育しているつもりでも、異性愛を前提に話しているため子どもは仮面をつけざるを得ない。そして、安心できる居場所のマスターが。。。次へ続く。2019/11/03
みやび@夜649
9
電子。あ~マスター自分を偽って結婚して子供まで作ってたのか~。それは奥さんも辛い。しかし営業妨害はいかがなものか。2021/04/29
ma_a2019
4
同性を好きになった時に起こりうる色々な問題が、丁寧に分かりやすく描かれている。誰にも話せなかった自分自身の存在を、誰かに丸ごと受け止められた時の感情は、同性愛や恋愛に限らず、誰にも感じられる感情だと思う。テーマはゲイ、同性愛だけど、結局「人間」がしっかりと描かれている作品。カフェ店長さんが昔読んだと言う作品が気になる。2019/10/18
pugyu
3
楽しくない秘密を宙くんは抱えている。そのことに気づいた奈桜ちゃんはえらいな。どんな言葉が人を傷つけるかわからないから、それを言い合えるのが親友なんだろう。奈桜ちゃんの気持ちとしては、複雑だけど。ゲイだとカムアウトしているマスターにもいろいろ深いわけがありそう。普通であろうとすると本当の自分からかけ離れてしまう。つらい。2020/09/18