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内容説明
日々、テレビや新聞などの伝統的なメディア、またネットメディアを利用し、セレブリティすなわち有名人を起用した広告に触れないことはないだろう。このようにセレブリティを広く起用するのは日本の広告コミュニケーションの特徴と言われている。
本書は、社会心理学などの知見も援用し、近年のネットコミュニケーションの特徴を整理した上で「セレブリティ・コミュニケーション」の理論化を試みている。さらに、これを踏まえ、セレブリティ広告の有効性や、重複出演された際の負の効果、またセレブリティを広く捉え、ゆるキャラなどを含むキャラクターを用いる広告など、さまざまな事例についても当たり検討している。
セレブリティ・コミュニケーションは、特に日本では重要な広告手法であるにもかかわらず、十分に実証的な研究がなかった。広告会社や大手企業の広告担当者などに極めて有用であろう。
目次
序章 セレブリティ・コミュニケーション
第1章 デジタル時代のマーケティング・コミュニケーション
第2章 セレブリティ・コミュニケーションの理論1―情報源モデル理論
第3章 セレブリティ・コミュニケーションの理論2―複合モデル理論
第4章 セレブリティ・コミュニケーションの効果
第5章 セレブリティ・キャスティング
第6章 セレブリティのネガティブな効果―重複出演の実態を中心に
第7章 有事・不祥事の際のセレブリティ・コミュニケーション―東日本大震災を事例として
第8章 キャラクター・コミュニケーション
第9章 企業のクリエイティブ戦略上のセレブリティ・コミュニケーション戦略―3社の事例をもとに
終章 戦略的セレブリティ・コミュニケーションの必要性