内容説明
2011年オリジナル文庫の増補新装版。新たに「マーラー、ブルックナー」「マーラーの新しい演奏」「五番 他 シノーポリ」「菩提樹の花の香り」など五本を追加。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひでお
5
マーラーの曲はコンサートでも録音でもいろいろと聴きましたが、いまだにシンフォニーなら1~4番を好んで聴きます。吉田秀和さんは、それでなくても複雑なマーラーを読み解いていくところがなるほどと思わされます。そんな中で最後に収録されている「菩提樹の花の香り」は他とは違ってしみじみとした感情を湧き起こさせる心に残るエッセイでした。2020/07/05
la_yamato202
4
バッハ、ブラームス、マーラー、3冊まとめ買いしました。順に読んできてこれが最後の3冊目。文章がまわりくどくて読みづらかったけれど、氏のお気に入りの音源を自分も配信で聴きながら、読み進めてきました。執筆当時、マーラーに関しては氏もまだ馴染みが深くなかったせいか、3冊の中では一番熱が伝わってこなかった。今までちゃんと聴いてこなかったカラヤン、シノーポリ、レヴァインによるマーラー録音は、これを機にじっくり聴いてみようと思う。2023/01/23
barcarola
3
マーラーはショルティで聴くことが多いのだが、目次にそのショルティの名前も有ったので読んでみた。取り上げられているディスクで所有しているものは、あらためて聞いてみたり。こういった解説・評論を読み慣れていないせいか、内容はかなり難しかった(マーラーだから難しいということではないと思うのだが)。知識が無くても音楽は楽しめるということを再認識。もちろん知識が有れば別な楽しみも得られるのである。2020/06/28
広瀬研究会
3
マーラーというより吉田秀和さんへの興味から読んでみましたが、まあ何といういきいきとした文章。深い学識にもかかわらず、しかつめらしい感じや気取ったところが全然なく、こんなふうに自分の好きな人物、作品のことを人に伝えられたら素晴らしい。レヴァインの《第五》、クレンペラーの《大地の歌》、バルビローリの《第九》は聴いてみたい。2020/03/08
どら猫さとっち
2
日本のクラシック音楽評論家・吉田秀和が、マーラーの音楽を批評したものを集めた決定版。マーラーはむずかしい、といったように、難解で複雑、それでも交響曲や歌曲集を通して伺える光と闇、人生の苦難や喜びが込められている。今ではマーラーはポピュラーな作曲家であるが、まだ知られていない面もある。本書はその一角として、彼の交響曲の世界に触れてみるのも一興である。2020/02/23
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