内容説明
サッカー本大賞2020受賞作。
「情景の切り取り方がイニエスタのパスのように美しい。こんな旅の経験は誰かに話したくなる」
(サッカー実況アナウンサー・倉敷保雄氏)
『Sports Graphic Number』(文藝春秋)をはじめ多数の媒体に執筆、
翻訳するバルセロナ在住のスポーツライターが綴るヨーロッパサッカー紀行文。
本書には、バルセロナ、マドリード、ロンドン、パリ、リスボン、ナポリ、フィレンツェ、ベルリン、グラスゴー……
30を超える街で受け継がれるフットボールの物語が収められている。
メッシ、クリスティアノ・ロナウド、長谷部誠、本田圭佑、香川真司、岡崎慎司、乾貴士、
中島翔哉、中村俊輔、中田英寿、ペレ、クライフ、ルイ・コスタ、ピルロ、モウリーニョ、アギーレ……
数々の名選手、名将から、スペイン4部リーグ『エウロパ』の選手まで登場。
そして、日本のスペインバルでもおなじみのハモン・イベリコに、バスクのステーキ・チュレトン、
バルセロナで食べられる焼きねぎ・カルソッツから、
クリスティアノ・ロナウドが愛した「ほし鱈とジャガイモの卵とじ」。
中村俊輔が活躍したイタリア・レッジョ・ディ・カラブリアのマリア婆さんが愛した「魚介のリングイーネ」に、
ベルリンのビアホール『プロトコル』の濃厚なラガービールまで、
欧州のサッカー旅行では欠かせない「食と酒」も豊富に綴られている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
42
2002-2003シーズンのチャンピオンズリーグ・セリエA・リーガ・エスパニョーラを1か月見まくった旅をしたことがある。その頃ヨーロッパで旅をしながらサッカー記事を書いてライターとしてやっていくことを夢見てた若者はたくさんいた。でも、それをずっと一線で続けているってすごい!雑誌Numberなどのサッカー記事を書いているだけあって文章も洒落が効いている。今や欧州で日本人がプレーするのが珍しくなくなった。10年後も多くのサッカー選手が活躍しているだろう。そうやってこれからもニッポンサッカーは成長していくのだ。2019/06/02
こも 旧柏バカ一代
29
情景が浮かぶ。文書が本当に素晴らしい。各国、各都市のサッカー文化。それを綴った1冊。全てが一次情報。 本当に素晴らしい本だ。2020/11/29
えふ
14
旅情豊かにそして哀愁を感じる文章をさらりと描いている。海外サッカーの有名人を知ってるとなお面白い。どこの国に行ってもビールとつまみとフットボールがあれば人生は満ち足りたものになるのだ。 そして中村俊輔は偉大だ。2019/07/15
zirou1984
13
よい。イタリアでフットボールのライターとして活動を始め、5カ国語を操りながら欧州各地を巡り歩いた著者による紀行文の数々は、その地に足を付けた物特有の叙情や生活の臭いが文体から染み出している。そこに暮らす彼らにとって、フットボールのクラブとは単に応援するというだけでなく、生活の一部に組み込まれた、皆と喜びと悲しみを分かち合う場なのだと、共に酒と食事を重ねながら、見知らぬ物とも共通の話題として成立する共通言語なのだということを教えてくれる。サッカーに興味がなくとも思わず旅をしたくなるような、良質エッセイ。2020/11/14
tetsubun1000mg
8
地味な表紙で「豊福晋」という著者も知らなかったので、手に取りにくかった。 ページをめくると、まだ私が知らないヨーロッパのレストランやバールなどで飲むワイン、ビールの味が伝わってくる。 その土地の名物メニューも訪れた店の名前も紹介しているし、おいしそうな味が伝わってきそうな文章もうまい。 前半は各チームの伝説の選手や歴史の紹介が中心だが、中盤からは日本人が所属または活躍したチームの関係者やサポーターの声や、選手へのインタビューも面白い。 日本と欧州のサッカーチームのサポーターの大きな違いが分かったのが新鮮 2019/07/13
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