一二三文庫 古都鎌倉、あやかし喫茶で会いましょう(一二三文庫)1

著者名：忍丸【著】/新井テル子【装画】

一二三書房（2019/10発売）

• ISBN：9784891996000

内容説明

恋人に浮気され、職も失った詩織は、傷心旅行で古都鎌倉を訪れる。賑やかな春の鎌倉の地を満喫しながら、休憩場所を求めてたどり着いたのは、ある一軒の古民家カフェ。〝あやかしも人間もどうぞ〟――怪しすぎる看板を掲げたカフェの中で詩織を待っていたのは、新鮮な鎌倉野菜と地魚を使った絶品料理、そして「鬼」のイケメンシェフと個性豊かなあやかしたち。ひょんなことから、詩織はそのカフェで働くことになるのだが……。元OLのどん底から始まる鎌倉カフェライフスタート！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[はつばあば]

平凡で・・ただちょっと人と妖を交えた幸せを求める忍丸さんの小説5冊目。しかも一二三文庫は紙本でも読み易い。古都は京都だけに非ず。鎌倉も古都であり、古民家カフェに集う妖たちと、恋人に振られ職まで無くしたアラサー詩織が奏でる音楽をお楽しみください(#^.^#)。自己評価の低い女性が、見目恐ろしい妖達の優しい言葉にいやされていく内容です。こういう本は作家さんの土俵の上で馴染んでいけばいつか幸せに巡り合えるでしょう

2022/11/11

[hirune]

【Kindle】落武者にガシャ髑髏に巨大な女の生首…とか、まるでホラーなあやかし達だけど、割とすぐ慣れちゃって主人公の詩織は肝が据わってるな！😅婚約者に浮気され同棲してた部屋を追い出され、会社も辞めてフラッと訪れた鎌倉の喫茶店で働くようになったが、例の如くそこはあやかしの経営するあやかしもOKのお店だった。そしてお店の店員のイケメン鬼の朔之介と恋に落ちていく。よくあるシチュエーションだけど、楽しいからいいかー👍

2023/03/18

[Kurara]

★3　妖怪がたくさんやってくる喫茶。う～ん。わざわざあやかしじゃなくてもよかったような…食べ物はおいしそうだった。　«Netgallery»【20.26】

2020/03/05

[kei302]

“なろう”系の作家さんの作品。古民家カフェ×あやかし×鎌倉。意外な展開で楽しめた。前半は、まあ、ありがちで、新たに自分の居場所を見つけるｵﾔｸｿｸ的流れなのだが、後半、誰からも愛されないまま亡くなり、未練を抱えて鬼になった朔太郎の生前を辿る部分がよかった。詩織の恋愛の結末はなくてもいい。NetGalleyJP

2019/10/25

[anne＠灯れ松明の火]

忍丸さん初読み。どん底に落ち込んだ詩織が、傷心旅行で訪れた鎌倉には不思議な世界が！　意外に順応性の高い詩織にちょっと驚いたが、外見は恐ろしい”あやかし”たちが、案外優しく、親切だったからだろう。人間の常連・菊江さんとの交流には温かい気持ちになった。深い悲しみを抱えた朔之助のため、手助けしようとする詩織。その答えが舞台である鎌倉とつながるのがうまい。鎌倉は、いつか行ってみたい憧れの場所。この本を読んで、ますます行きたくなった。朔之助の美味しい料理も食べてみたい。でも、あやかしに会うのは……遠慮したい(笑)

2020/12/21