内容説明
死が見えてくると、愛することは哀しい。兄・竹雄の婚約者・沙織の心を奪い、自ら命を絶った弟の光也が残した「蜉蝣(かげろう)の箱」。25年の時を経て、木箱に封印された言葉の意味を求め、竹雄と沙織は再会する……。老いや死を意識しはじめた、男女の葛藤と性愛。透明な感性で生の根源を精緻に描く、渾身の長編小説。言葉のエロスが、肉体を突きぬける……過去の愛と死、そして言葉に宿る魂を追い求め再会する男女の性愛! 生と死と愛の極限!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だい
6
理性なく身勝手な男と女。病気は別としても、最愛の妻が自分から離れていくのではないかという寂しさと怖れに縛られていた保が、とても哀れでならない。また、起伏のない文章がだらだらと続きながら、尚且つ読み手に響かず窒息しそうになる。久々の怒りやまぬ1冊。2015/09/07
チェス
2
面白かった。読後感も悪くなく。2020/04/25
misalyn
0
弟に婚約者を取られ、その弟が自死し、別々の人生を生きたアラフィフ男女が再会。弟の残した“箱”に込められたメッセージ。 15年の歳月をかけて書かれた本らしいけど、深いのか焦点がボケてしまったのか・・・ 2014/09/20
ぽかりんこ
0
何やってんだか支社長って感じ2014/07/04
さと
0
面白かった。後味も悪くなく。2020/05/09