講談社文庫<br> ぺ

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講談社文庫

  • 著者名:谷川俊太郎【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2019/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061317925

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内容説明

「ペ」は「ペ」であり、「ペ」いがいのなにものでもない。が、それにしても「ペ」とはなにか? 液体、気分? 女、男? 哲学、心象? 食べ物、道具? 天使、野兎? 「ペ」と遭遇したことはありますか? 「ペ」と話したことはありますか? ……卓抜なアイディアと詩人の言葉が拓く小宇宙。「花の掟」「墜ちた男」「エデンの園」「緑色の蝶」など、意外な展開と絶妙の結末がしかけられた、23編のショートショート集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

32
「ぺ」「テルのお話の話」「りんご」など、星新一に似ていて、でもやはり谷川さんの詩を感じる世界。比喩や形容がほんとうに独特です。「緑色の蝶」のですます調は、どことなく別役実の童話作品のようでもあるし。1960年代前半の作品が多いとのあとがきだが、今はもう、ショートショートは書かれないのだろうか。最近の作品があれば読んでみたいところです。2017/02/17

田氏

14
谷川俊太郎のショートショート集、という聞き慣れない響きである。中身は冒頭からナンセンス調で、日記形式やテレビ台本としての戯曲、さらにはSFめいたデータベース調まである。谷川俊太郎に対しては、自分ですら知っているいくつかの詩の作者という認識しかなかった。だから、こんな文章も書く人だったのか、と思ってみたところで、それは谷川俊太郎=詩人という認知にごまをすることでしかないし、そもそも知らないものに対して意外性をおぼえることはできない。できることがあるとすれば、いつかこの一冊を「意外」にすることくらいだろうか。2024/12/07

霜月ざら

7
詩人の書いたショートショート集。詩のような作品もあり言葉の選び方、リズムにこだわりを感じた。SFや幻想譚が好み。全体的に謎めいた雰囲気があり、妖しげだったり不可思議だったり独特の世界観を楽しめた。2014/05/09

仮名

3
谷川俊太郎の書いたショートショート。題の「ぺ」からして、常人ではなく詩人が書いたものなのだ、ということがよく分かる。詩的な話もあれば、突拍子もないSFじみた設定の話や、皮肉の効いたSSらしい小話もあり、こういうものも書けるのか谷川さん、と意外性があって面白かった。2010/10/30

TSUBASA

2
谷川俊太郎のショートショート集。やはり詩人であるから、ショートショートにも詩としての味わいがある。ただの「面白い話集」で終わらず、どこか懐かしくしんみりとするものや、考えれば考える程面白みの出てくる物など、なかなか予想外に良かった。お気に入りは「花の掟」「最後の夕焼け」「リンゴのある風景」2009/11/15

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