内容説明
過去や分からない明日のことで思い悩んでもいても仕方がない――勝つために常に精神を穏やかに保ってきた、ひふみんの感情の整理論。不本意な状況や不快な思いをさせられると、ついカッとしてしまったり、不満を抱いたり、我慢してしまうもの。「怒ったら損だから絶対に怒らない」そう決めて、長い将棋人生を過ごしてきた加藤一二三名人。勝負の世界で長年実践してきた、天才棋士による感情の整理術。【内容紹介】一. 人を知り、人から学ぶ ●他人の行動を自分のものさしで測らない ●劣等感に陥らず優越感にひたらず ●自分の考えだけが正しいと思い込まない ●人を魅了する自分の言葉をもつ…… 二. 自分と向き合う ●「勝てる」と思うと軽々と勝てる ●不調はいつでも好調に変わる ●忍耐するとツキがめぐってくる ●気持ちよく戦うために言いたいことは言っておく…… 三. 明日の幸運を信じる ●「今からスタート」の精神で失敗んを引きずらない ●すべてを見てすべてを無視して一歩前進 ●感動した経験が人生を支える ●心の喜びにツキがくる……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
FOTD
15
62年間棋士として勝負してきた加藤一二三さんの経験から出てきた言葉で構成された本。おだやかな加藤さんらしい言葉が数多く見られる。勝負メシは鰻丼ということだが、その理由がおもしろかった。感情の整理術というタイトルだが、加藤さんの経験と思い、といったような内容。1話がとても短いので、時間がないときに少しづつ読むのに適している。良い本だった。2022/04/03
ひなぎく ゆうこ
13
人の言動を批判しない、寛容な精神をもつ…等を読み、驕り高ぶっていた最近の自分を省みました。改めます。2019/11/27
fukui42
4
寝る前に布団の中で、モゾモゾ読むのにちょうどいい2024/01/23
ねこ
3
ひょんなことから、ひふみんの本を読むことに。いちばん驚いたのは、盤面を見た瞬間、95%、一番いい手が浮かんでくる、こと。将棋は理詰めで沢山の差し手があるけれど、理屈で考えた手は、理屈を後付けした手になりやすいからと。理屈は理屈で真っ当なのだけど、理屈を後付けすると余分なものが入り込み、変なことになるということかな。ちなみに羽生さんは直感で70%差すという。藤井さんはどのくらいだろ?2024/10/27
カラシニコフ
0
比較的ページ数が少なく、読みやすく、分かりやすかったです。怒りを人にぶつけたり、他人のことを自分のものさしで測らないのは非常に大切だと気付きました。一二三先生は、様々な挑戦をしていてすごいなぁ、と思いました。明日のことを思い煩わずに、しっかり今日・今現在を生きていきたいものです。2021/05/06