内容説明
カリスマ経営者とは。その功罪とは。作家・江上剛氏が描く流通ビジネス大河小説
藤田俊雄率いるスーパーマーケット、フジタヨーシュウ堂に入社した大木将史は、米国出張の際、コンビニエンスストアに出会う。日本各地で大型店の出店が相次ぎ、小規模店との共存が課題になる中、将史は日本にもコンビニエンスストアを展開しようとするが、周囲からの反対に遭う。
ライバル店からの引き抜きを断った将史は、俊雄にコンビニの重要性を訴える。許しを得た将史は米国のコンビニ運営会社と交渉。遂に日本でのコンビニ出店を取り付ける。さらに従来の酒店からの脱皮を図ろうとする商店主らと組み、まったく新しい業態、コンビニエンスストアを日本に広めていく。
メーカーによる共同配送、おにぎりなどの商品開発……次々と新たな戦略を打ち出し成長路線に乗るコンビニ事業の一方で、スーパーマーケット事業には衰退の兆しが忍び寄る。将史は俊雄の支持を得て、業務改革に乗り出す。
突然の総会屋事件で俊雄は経営の一線を退く。後を託された将史は、いつしか独裁的と非難されるようになる。やがて、将史にも運命の時が訪れる……。
企業におけるカリスマ経営者とは? 後継者を育てるとは? 作家・江上剛氏が経営者の役割を描くビジネス小説『二人のカリスマ 下・コンビニエンスストア編』
目次
*参考<目次・上>
第1章 焼け跡
第2章 商人になる
第3章 商人修業
第4章 スーパーマーケット
第5章 アメリカ
第6章 チェーンストア化
第7章 驚異の躍進
第8章 コンビニエンスストア
<目次・下>
第9章 コンビニ契約成立
第10章 コンビニスタート
第11章 スーパーマーケット大改革
第12章 荒天に準備せよ
第13章 バブル
第14章 社長退陣
第15章 独裁
第16章 決断
最終章 カリスマの終焉
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