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内容説明
ゴッホとゴーギャン。美術史のなかで燦然と輝く二つの巨星。ともに印象派絵画とジャポニスムから大きな影響を受け、西洋美術を超克した。なぜ、彼らの作品は後世の美術家を魅了しつづけるのか? 二人の数奇な人生をたどり、美術史的な観点から二十世紀の近代絵画へ架橋した芸術運動として「後期印象派」を総覧。狂気と理性がもたらした創作の秘密を解き明かす画期的な一冊。図版資料多数収載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
75
ゴッホとゴーギャンの伝記がメイン。二人ともエキセントリックな人間だったゆえに、絶えず生きづらさを抱えてきたことがわかる。ただ、駆け足気味の紹介なので、もっと詳しく二人のことを知りたいと思った。当時の歴史的背景もちょこっと触れられているので、理解を深められる。図版が豊富で、各人の画風を比較することができるのもよかった。ゴッホ展に行きたいけど、混むのだろうな。2019/10/31
翔亀
41
【タヒチ1】バルガス=リョサの「楽園への道」を読み始めたら、タヒチのゴーギャンの名画「マナオ・トゥパパウ(死霊が見ている)」が印象的に登場し、しかもゴーギャンの生涯がこの作品の一方の軸となっているようだった(もう一方は彼の祖母で社会主義・女性解放運動家のフローラ)。傑作の匂いがするため、より味わうための予習をすることにした(絵画は疎いので)。ゴーギャンは何故タヒチという原始の地に行ったのか。そこで何を見つけたのか。そしてリョサは何を付け加えたのか。■本書は、フランス近代絵画史の本。印象派の登場から後期印↓2021/03/13
しんい
11
コンパクトに印象派について知ることができる本。ゴッホとゴーギャンについては原田マハさんの作品で読んだりしたが、時代的に当然なのだろうが写真も多く残っていて、意外に現代に近いことにあらためて気づかせてくれた。2021/10/10
量甘
11
印象派は古典的絵画と近代絵画の分水嶺的な存在であった…。後期印象派のセザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンが、近代絵画に大きな影響を与えていたことが理解できる。カラー図画が充実していてわかりやすかった。2020/02/07
こつ
10
カラー絵がたくさん載っていて、それだけでうれしくなります。ゴッホとゴーギャンと銘打っていますが、その他の印象派画家たちも出てきて、当時のパリ美術界の空気が感じられます。その中でもとびきりのドラマになりそうな人生を生きた2人でした。2022/12/09