ちくまプリマー新書<br> 入門 万葉集

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ちくまプリマー新書
入門 万葉集

  • 著者名:上野誠【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 筑摩書房(2019/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480683595

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内容説明

私たちがスマホで写真を撮ったりSNSにつぶやいたりするように、古代人は、歌を使って日々の出来事や自分の思いを表現しました。日本最古の歌集の成り立ち、時代の出来事、言葉、人物、場所について、親しみやすい超訳とともに解説します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

119
他館の本を取り寄せて読んだ。 言の葉の庭に万葉集の歌が出てくるのですね。初っ端から未知の万葉集トリビアが飛び出してきました。 令和ということで皇室の話や季節の風物詩、旅の風景と題材が豊富なようで中には昔教科書で出会った(それだけ有名な歌と思われる)作品も紹介されましたが大伴旅人の薩摩の瀬戸の歌が妙に印象に残った。薩摩の瀬戸に吉野の激流を思い出させるように私も学生時代琵琶湖に瀬戸内海を思い出していました。2021/04/19

モリー

69
上野先生のような先生に国語を教わりたかった。自分が良い学生でなかった事を棚に上げて言うのですが、国語に関しては学生時代に良い先生に巡り合えませんでした。試験で良い成績を取るためでなく、良い言葉を使えるようになるために上野先生に私淑することになりそうです。2023/01/08

なつきネコ@成長した化け猫 久びさの成長

42
レポート資料として読んだ。とりあえず読みやすい。入門の資料としては最適。万葉集への愛も、日本への愛が伝わった。はじめに韓国で講義した時に人が殺到した原因が、新海誠の「言の葉の庭」から、韓国での日本アニメ人気がわかる。鰻を食べる和歌、少数派の意見の和歌や、他者をいたわる和歌、星を詠う和歌、本当に日本らしさと古代の素の感情が見れていいな。さやけしの東日本大震災のエピも立派だな。花冷えの季語と意味を知っていても本当に知っているのは別に言葉として使えて初めて本当の言葉を知っている。なるほどこれが語彙力なんだな。2024/07/30

渡辺(読書/散歩)

12
万葉集がいつ頃、誰が、どんな目的で作ったのかを説明しながら、筆者が選んだいくつかの歌の意味と詠まれた背景、詠み手についての解説と講評をしています。「古代の人びとは、言葉には魂が宿ると考えていました。だから、良い言葉をいえば、その魂の力で良いことが起こると考えていました。また、悪い言葉を言えば、悪いことが起こると考えていました。(中略)ですから、言葉を鍛えるということは、心を磨くということと一体のはずです」(上野 2019:93-94)https://book-attic.com/manyosyu2025/04/11

ポテンヒット

12
奈良が好きでよく行くので万葉集は気になっていた。上野先生の本なら入りやすそうと思い、手に取る。万葉集は、私たちが写真やSNSで出来事や思いを発信するのと同じ表現手段だという。この時代は天然痘が流行ったり、白村江の戦いがあったり不安定な時期だった。いつの世もその時代に生きる人はそれぞれ大変で、それでも歌で感情を伝えていると知ると、万葉集の入り口が広がった。学生向けに書かれていて読みやすい。2023/04/22

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