こといづ

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紙書籍版価格
¥1,980
  • 電子書籍

こといづ

  • 著者名:高木正勝
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 木楽舎(2019/09発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784863241299

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内容説明

なんだこの文章!
これはほんとうに人間の生身の男の人が書いた文章なのか?
家や森や草や風が書いたんじゃないのか?
すごい人だ。
―――吉本ばなな


『こといづ』とは「コトが出づる」という意味の造語です。
丹波篠山の小さな村で暮らす日々の驚きと発見、高木夫妻の家にたびたび遊びにくる80代のハマちゃん・昔気質の大工職人スエさんをはじめとする愛すべき村人たちとの交流、映画音楽ができるまでの苦悩と喜び、ソロモン諸島・エチオピアをはじめとする旅の話、自然と人間の限りあるいのちについて……。ピアノを弾くように、歌をうたうように綴られる言葉を、2012年から現在まで続く雑誌ソトコトの連載から収録。高木正勝による初の著書であり、この世界のすべてがいとおしくなるエッセイ集です。


この本にもよく出てくる86歳のハマちゃんがよく言います。「あるんだから」。そう、あるんだから。ついつい、あれがあったらなあ、ここがこういう場所だったらなあと、ない物ねだりをしてしまいますが、目の前にいっぱいある、あふれるようにあるものごとにこそ気づいて、一緒に楽しく心安く暮らしていけるだけで、だいたいいつも幸せでいられるのだなと知りました。
(本書「はじめに」より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

108
この作者さんは初めてです。ここのお気に入りさんの感想を読んで手にとってみました。メジャーでない出版社ですが非常にいい本でした。著者が32歳から39歳くらいの間にある月刊誌に連載されたもので自然などに関するエッセイが心地よさを与えてくれます。また挿絵となっているカラフルな絵も楽しいものです。なんども手に取る本であると感じました。いい本を紹介してくれてありがとうございます。2019/06/11

さら

28
著者、高木正勝さんは『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』等の映画音楽を手掛けた方です。 著者初というこのエッセイ集は月刊誌『ソトコト』に掲載されたもの。『ソトコト』を読んだことはありませんが、自然やエコがテーマらしいです。このエッセイも高木さんが小さな村の古民家に引っ越してからの話が多く、地元の方達との交流の話にほっこりします。タイトル『こといづ』の意味は「コトが出づる」ということだそうです。高木さんの村での生活が私の故郷の思い出と重なり、とても懐かしく思いました。 2019/03/12

あおでん@やさどく管理人

24
【第37回やさどく】細田守監督の映画や、朝ドラ「おかえりモネ」の音楽を担当している高木さんのエッセイ。手を加えるところは最小限に、なるべく自然のなりゆきに任せて暮らしていることが伺える。五感をめいっぱいに使って感じたことを蓄積しておいて、ある時ぽっと湧き出てくるような音を形にしていく。裏では苦労もあるのかもしれないが、「無理をしない」からこそこうした暮らしができて、自然へと温かいまなざしが向けられるのだろうと思う。2022/05/09

book_stock

13
著者である高木正勝さんが文章を書き、奥様が挿絵を描き、歌の作詞作曲は夫婦でやる、というスタイルの本になっています。文章が感性豊かな表現で書かれており、絵や歌がまた良い味わいを出しています。「いや、見事な表現ですわ~」と感心すること間違いなし。一瞬一瞬の自然の美しさを表す文章が素晴らしいです。読むと失った感性を取り戻す気になれます。ちなみに「こといづ」は「ことが出づるまで書いてみなさい」という意味らしいです。2019/03/24

しょうご

11
‪Twitterの企画で抽選にあたり、頂いた一冊です。長らく積読にしていましたが、やっと読むことができました。 自然や音楽と向き合うことそのものが自分自身と向き合うことなのだと感じました。挿絵にも癒されました。あたたかな多幸感に包まれたエッセイでした。‬

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