内容説明
老中松平信明の嫡子信安が惨殺された。木挽町の下屋敷で兵庫を待っているところを襲われたのだ。犯人の追及に乗り出した兵庫は、片腕の男が事件の鍵を握っていることを知る。秘剣颯爽、シリーズ第二弾!(『片腕の男』改題)
感想・レビュー
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Steppenwolf
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Bアンソロジー血染めの旅籠の解説で推薦されていたので古書で購入して読んだ。出来はとてもベテラン作家と思えぬいい加減なものである。現在の観点から言えば月影は殺人鬼ではないか。叔父の老中を脅迫する富永十蔵は、その従妹に対するストーカー,殺人者にしてテロリストとしか言えない。謎解き要素という点ではまあまあかとも思うものの作中人物の言葉遣いも結構おかしく感じる。本書の解説者によると南條氏の作品はその点完璧と書いてあったが違和感しか覚えない。筋も粗く作者に対する評価を下げた。本書と清張かげろう絵図と比較できるか?2019/09/12




