内容説明
『図書館戦争』『レインツリーの国』『植物図鑑』ほか映像化続々の人気作家・初のエッセイ集が文庫化。
日々の生きるつれづれ、創作の裏側、大好きな本や映画、敬愛する人びと、ふるさと高知のことなど、デビュー書籍刊行前から現在までに綴った90本超に、それぞれ振り返りのコメントを書き下ろし(単行本刊行時)。
現在入手困難な「ほっと文庫」に収録された短編「ゆず、香る」と、片想いがテーマの恋愛掌編「彼の本棚」の、小説2編も特別収録。
「文庫版のためのあとがき」を書き下ろし。当代一の人気作家のエッセンスがここに!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
257
新聞のコラムや冊子へ寄稿したエッセイなどなど、多岐に渡って書かれた文章をギュギュッと集めた1冊。過去に書いた文を再読して一言寄せる「振り返って一言」付き( ¨̮ )。特に前半の『書くこと、読むこと、生きること』にある、こうありたいひろさん像は、幾つか儂にも刺さる物がありました。好きな事を語る時「『結構』好きです。」とか意図的に、又は無意識に言っちゃわない様に注意したいとするのにハッとしました。自分はどうだったろう? と。好きな事は、今迄以上に堂々と好きと言いたいね。2022/09/03
さてさて
182
バラエティ豊かな小説の数々同様にこの作品で取り上げられる内容も、とても盛りだくさんでした。かつてライトノベルというジャンルに憧れ、受賞もされた有川さん。『影響を受けたあの日の子供として、今こういう機会を戴けて、これからどこまで行けるだろうか』と自問される有川さん。『どこまで行けるか分からないけど、行けるとこまで頑張ろう。倒れるときは前のめり。やるだけしかありません』という有川さん。素晴らしい小説を数多く書かれてきた有川さの小説執筆に至るお考えの背景を垣間見ることのできた、なかなかに興味深い作品でした。2021/01/27
ままこ
103
雑誌に掲載されてたエッセイをまとめた本。自分の作品についてやお題がある分まで赤裸々に自論が綴られていて楽しめた。このエッセイに登場する有川作品は全部読んでいたな。後半に2つ短編が入ってる。おすすめの本も読んでみたい。2020/01/11
優希
90
有川さんのエッセイ集。デビュー当時からの想いをおしゃべり感覚で味わうことができました。特別短編が収録されているのもお得感があります。日々の徒然と大好きな物事、故郷である高知のこと、有川エッセンスがたっぷり詰まっていると思います。2020/06/08
Makoto Yamamoto
74
随筆集と短編が2編。有川浩ってこんな女性ってわかる。 「書くこと、読むこと、生きること」での読書は娯楽の言葉がいい。 その通りのことが多々ある。 児玉清さんとの話が特に良かった。 映画の部分は少し乗れなかったが、ふるさと高知の章、短編もよかった。 彼の本棚は続きが読みたい。2021/08/05