日本経済新聞出版<br> データ資本主義 21世紀ゴールドラッシュの勝者は誰か

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日本経済新聞出版
データ資本主義 21世紀ゴールドラッシュの勝者は誰か

  • 著者名:野口悠紀雄【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 日経BP(2019/09発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532358310

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内容説明

■データを制する者が世界を制するのか?ビッグデータを使う能力次第で価値が決まる。GAFAも決して安泰ではない――。まったく新たな科学的方法論に基づくビッグデータ主導の経済・社会の構図、問題点を明らかにします。
■ビッグデータが動かす経済社会、「データ資本主義」が台頭してきました。ビッグデータは経済取引、経済構造を変革しつつあるが、新しい問題も引き起こしつつあります。ごく一握りの企業によって市場が支配され、監視社会がもたらされる可能性もあります。本書は、情報経済論の第一人者が、従来の歴史をまったく塗り替えつつあるビッグデータ経済の姿と、それを貫く論理、その問題点、可能性をわかりやすく解き明かします。
■本書では、ビッグデータの概要、AIによるパタン認識、ビッグデータ・ビジネスを支えるプロファイリングとその応用、ビッグデータが提示する新しい科学的方法論、データサイエンスの役割、プラットフォーム企業の支配力、ビッグデータの将来、監視社会の可能性をテーマとして取り上げ、それぞれの背景、現状について平易に解説するとともに、データ資本主義が今後、どのような可能性を秘めているのかについて展望します。
■著者はビッグデータ・ビジネスの本質を深く掘り下げます。ビッグデータの中でも最も注目されるのがプロファイリングとその技術にかかわるものであることを浮き彫りにします。この点でGAFAの中でもビッグデータを本当に収益源としているのはグーグル、フェイスブックの2社だけであり、今後、GAFA、BATといわれる巨大プラットフォーム企業の命運は分かれる可能性がある、巨大IT企業を従来の独禁法の概念でしばることはできない、情報銀行などで本当に意味のあるビッグデータを集められるのか、などと問題提起します。そして、プロファイリングをもとにした監視社会の出現という点で中国について最も警戒すべきだが、その可能性は中国に限らないことなど、注目に値する論点を明らかにします。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

97
AIとかビッグデータというキーワードを聞いても「なにそれおいしいの?」という人向けの本。「狭く深く」というよりは「広く浅く」という感じだった。「アフターデジタル」という本と比べ読みをすると良いと思う。どちらもAIやビッグデータの活用例がふんだんに盛り込まれている。ただ「データ資本主義」はビッグデータを活用した「中国脅威論」を唱えているが、「アフターデジタル」では「中国すごい論」を唱えている。どちらが良いか分からないが、中国に中華思想が根付いている限り、自分の考え方としては「中国脅威論」の立場に近い。2019/11/06

さきん

26
データが新たな資本として評価されている。ビックデータから時価総額を想定するのは随分破天荒だと思うが、価値を決める大きな要素ではあると思う。大きい組織ほど優位。道徳的壁の低い中国は全国民の個人情報をそのまま分析、開発に使えるのが強み。2020/03/19

色々甚平

4
ビッグデータをうまく利用して儲けられるか。それの利用についての危険性も少しだけ触れられる。ビッグデータは集めるだけでは価値がなく、どうやって使うかによって、それを利益にできるかが変わっていく。日本においての利用が遅れている点にも触れられている。ただし、これは扱う側に焦点を当てた作品であり、多くの人の場合はサービスを利用する代わりにデータを取られる側である。検索サイト・SNS、携帯、カーナビなどから収集されている。こちらも利用するだけでなく情報を提供しているという意識を頭の隅に置き続けておいた方がいいだろう2020/03/31

gokuri

2
野口先生によるビックデータとその利用についての解説本。 20119年9月の本なので、サラリと流し読みをするつもりだったが、以外とデータ利用の手法やAIに関する記述がしっかりしているので(もっとも私が素人なので)、興味深く読み進めることができた。 80歳を超えてなお、著作を出し続ける先生に敬服!2022/05/24

カロライナタカハシ

2
経済的な視点からビックデータについて記載されており、分かりやすい本であった。ニューラルネットワークやプロファイリング、データサイエンス、情報銀行に関する書籍を読みたくなった。 参考文献の記載がないのは少し残念であった。2020/11/20

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