岩波新書<br> コンプレックス

個数:1
紙書籍版価格
¥1,034
  • 電子書籍
  • Reader

岩波新書
コンプレックス

  • 著者名:河合隼雄
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 岩波書店(2019/09発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004120735

ファイル: /

内容説明

「コンプレックス」という言葉は日常的に用いられるが、その意味を正確に理解している人は少ない。それは、現代なお探険の可能性に満ちている未踏の領域、われわれの内界、無意識の世界の別名である。この言葉を最初に用いたユングの心理学にもとづいて、自我、ノイローゼ、夢、男性と女性、元型など、人間の深奥を解き明かす。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

230
心の中に分離が生じ、思わぬことをしてしまう、その原因がコンプレックスだという。いわば自我の外から来る意志、私の中の別の私のようなもの。それは強い感情を伴って自我を脅かす。だがユングはそこに人格を発展させる働きを見出した。その際、人間関係の布置が重要になる。家族や社会の中にいるトリックスターの破壊力が新たな関係を生み、コンプレックスは解消へと向かう。私が夢分析の先生にいつも言っていること「治るのが今の自分の否定なら治りたくない」…固く結ばれた紐のようだと思うけれど、この思いを著者もわかってくれているようだ。2024/02/29

やすらぎ

149
自分の意思は本人が考えているより弱い。意思とは異なる行動が生じて人は悩む。私がわからない。…正常と異常の壁は意外と低い。コンプレックスを感じて逃避する場面もあるが、信頼する人に会えば、すぐに落ち着きを取り戻す。意識は無意識より狭く、感情と無意識は繋がり、意識は不自然を産み出す。不安に片寄りすぎると心が抑圧され、自我は消えていってしまう。その解消には大変な努力を必要とする。多くの失敗を繰り返す中、数少ない成功を支えに生きていく。…コンプレックスは誰にでもある。不安や夢と上手く付き合い、自らを受け入れていく。2019/03/06

esop

86
心の処方箋以来の河合隼雄先生の本。 五十年以上前の作品にも関わらず、色褪せない。目から鱗な本だった。 コンプレックスとは、無意識下の自己の統合性を乱す心理的複合体のことらしい。これがあることで言動だったり行動がスムーズにいかないこともある。 克服するためには痛みを伴う場合もあるが、対決することで自己の成長につながる、らしい。 難しい内容だけど、河合先生の文章はわかりやすい。再読必須の素晴らしい読書体験だった。2026/01/13

小木ハム

40
コンプレックスという言葉を初めに使用したのはスイスの心理学者ユングのようである。本書はその学派に所属された先生の作品。私たちは誰でも何かしらの欠乏感を抱えており、そのことがマイナスに働くこともあるが、欠けた穴を埋める為に別の分野で努力をすることもある、ユングはそう捉えていることがわかった。「コンプレックスを”同伴者”として対話の相手になるまで人格化する時、それは生活に輝きをもたらすものとなる。」という考え方が素敵です。創作物ではよく影の自分との対決が描かれるが、あれもコンプレックスの象徴なのだろう。2023/07/26

ばんだねいっぺい

35
 腹が立ったり、いてもたってもいられなくなる時、自分の内部のコンプレックスが仕事している。  自我を強化し、コンプレックスと向き合って、それと同化していくこと。そして、その後元型と、これ自体が物語性を帯びていることが面映ゆい。2018/06/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/499402
  • ご注意事項

最近チェックした商品