NHKブックス<br> 資本主義はいかに衰退するのか ミーゼス、ハイエク、そしてシュンペーター

個数:1
紙書籍版価格
¥1,540
  • 電子書籍
  • Reader

NHKブックス
資本主義はいかに衰退するのか ミーゼス、ハイエク、そしてシュンペーター

  • 著者名:根井雅弘
  • 価格 ¥1,309(本体¥1,190)
  • NHK出版(2019/09発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140912584

ファイル: /

内容説明

経済成長に影が差し、資本主義が行き詰まりを見せる現状を「予言」したシュンペーター。「イノベーション」を信奉した彼が、「資本主義が衰退する」という矛盾した結論になぜたどり着いたのか──。落日のハプスブルク帝国で生まれ、同じウィーン大学で学んだミーゼス、ハイエクとの比較という、従来なかった視点から時代の息遣いとともに描き出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

75
経済学史ご専門の根井先生によるオーストリア学派の3人の考え方をわかりやすく説明されています。とはいうものの経済学の基本的な知識は必要だると思います。私はハイエク、シュンペーターについてはその著作をかなり読んでおり理解しやすいのですが、ミーゼスについてはほとんどその著作は未読です。消費者主権などという言葉もシュンペーターが使われていますが基本的に御三方に共通するのは反社会主義ということです。最後の著者による参考文献は非常に参考になります。2022/07/31

はとむぎ

14
シュンペーターと言えば、イノベーションくらいしか知らなかった。社会主義、自由主義、民主主義、自由民主主義、資本主義 最初は人々が幸せに生きるための社会システム(構造)を様々な学者が説としてとなえていたもの。その強い主張は、結果として敵と味方を分けた論争や実際の闘争を生み出してきた。強く主張することは、誰かにとっては攻撃に転じるのだな。2022/03/17

Hiroki Nishizumi

4
表題から受ける印象とは異なる読後感。ウィーン大学を出たという共通項を持つ三名の著名経済学者、ミーゼス、ハイエク、シュンペーターの思想について記述される。もっとズバリと問題を指摘し、さらに処方箋も提示して欲しかったな。2020/02/05

このこねこ@年間500冊の乱読家

3
⭐⭐⭐ 「複雑なものを単純に書いて、単純だと思われたら困るので複雑なまま書きます」の言葉通り、難解でした(笑) シュンペーターって「イノベーション」のイメージでしたが、資本主義そのものを探求した方でもあったのですね。 知識付けてから再読しよう。2022/01/31

chiro

2
ミーゼス、ハイエク、シュンペーターの主張を説きながら、当時の主張が時の変遷を経て環境によって適応しなくなってきた部分と当初から資本主義と相容れない部分について示されたおり、その意味ではハイエクとシュンペーターの慧眼には驚かされる点が多かった。経済学史から見るとセイの法則や完全雇用の考え方は実勢に則さない事をどう捉えるかが大きな論点となり得るが、この3人についてはこの点で主張が変わることはなく、むしろ財政、金融政策を担う行政のあり方にまで言及しており、社会学の知見も備えており、その必要性も感じた。2019/09/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14201836
  • ご注意事項