講談社現代新書<br> ビッグデータ探偵団

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講談社現代新書
ビッグデータ探偵団

  • ISBN:9784065173145

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内容説明

ビッグデータ、という単語を聞いたことのある人は多いかもしれない。しかし、これによっていったい何ができたり、どんなことがわかったりするのかを知らない人は、まだまだ多いのではないか?私たちが本書で示していくことは、ビッグデータが、これからのビジネスを考えるうえで、また、あなたの生活をより快適なものにするために、こんなにも役に立つのか、という驚きと発見である。今後は、すべての産業が「データ×AI化」していく。ネットとリアルは別個の世界であるどころか、切り離しえないものであり、今後ますますその連関が密接なものとなっていくことは間違いない。このような時代に生きる人々にとって、変革のカギとなるデータについての皮膚感覚的な理解が欠如していることは、致命的と言わざるを得ない。データを正しく理解する力(=データ・リテラシー)は、リアルな現実世界を生きていくうえで、もはや「常識」として身に着けておくべき必須のツールとなる。データを分析し、意思決定に役立てていく「データ・ドリブン」の思考力、分析力、情報科学の基本、データの力を解き放つ力――これらをしっかりと会得し、応用できる人だけが、これからの社会を生き抜いていけるのだ。さあ、私たちが分析した以下の新事実を読んで、データの魅力と無限の可能性を体感してみよう!第1部 ビッグデータは、「深層」を描き出す1―1 新社会人は4月に「モットーとは」、5月に「新入社員 辞めたい」、6月に「恋活」と検索する1―2 ママは、生後102日目にわが子をモデルへ応募したくなる1―3 「頭が痛い日本人」が最も多い時刻は、17時である1―4 矢沢永吉と郷ひろみは、双子レベルの「そっくりさん」1―5 日本は、「東京」と「それ以外」の2つの国からできている幕間劇1―6 音楽CDが売れる時、サバの漁獲量が増える――擬似相関とは何か?第2部 ビッグデータは、こんなに役立つ2―1 これからの「混雑ぶり」がわかり、移動のストレスが消える2―2 救援活動をスムーズに進める、「隠れ避難所」を探せ!2―3 リニアで日本はどれだけ狭くなるのかを、実際に見てみよう2―4 政治への関心が薄い日本人の注目を一挙に集めた、「令和」発表の瞬間2―5 検索量を分析すると、選挙の議席数予測は96%も的中する2―6 今の景気を予測することは、どこまで可能か?膨大なデータは見えてこそ、意味を持つ。明快にわかる、オールカラー図解版!

目次

はじめに

第1部 ビッグデータは、「深層」を描き出す
1―1 新社会人は4月に「モットーとは」、5月に「新入社員 辞めたい」、6月に「恋活」と検索する
1―2 ママは、生後102日目にわが子をモデルへ応募したくなる
1―3 「頭が痛い日本人」が最も多い時刻は、17時である
1―4 矢沢永吉と郷ひろみは、双子レベルの「そっくりさん」
1―5 日本は、「東京」と「それ以外」の2つの国からできている

幕間劇1―6 音楽CDが売れる時、サバの漁獲量が増える――擬似相関とは何か?

第2部 ビッグデータは、こんなに役立つ
2―1 これからの「混雑ぶり」がわかり、移動のストレスが消える
2―2  救援活動をスムーズに進める、「隠れ避難所」を探せ!
2―3 リニアで日本はどれだけ狭くなるのかを、実際に見てみよう
2―4 政治への関心が薄い日本人の注目を一挙に集めた、「令和」発表の瞬間
2―5 検索量を分析すると、選挙の議席数予測は96%も的中する
2―6 今の景気を予測することは、どこまで可能か?

おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tsuyoshi

49
ビッグデータを通して様々な事例の相関性や背景に迫る一冊。非常に興味深く、これからの生き方や可能性を模索するためにもデータの分析、活用の必要性を感じさせてくれる。2019/10/23

ミライ

37
日本最大級のデータを持つヤフーのビッグデータレポートチームによる著書。全編カラーで構成され、ビッグデータで分析した内容が地図・グラフ・表などの図解で示される。新社会人が4月・5月・6月の各月のどのタイミングでどのような言葉をつぶやいているのかのプロット図だったり、音楽CDが売れる時にサバの漁獲量が増える疑似相関の謎だったりと、データを分析することで、思いもよらない事が分かったりして非常に面白い。AIが発達し、SNS社会へ突入した現在~未来に向けて生きる時代のヒントを与えてくれる一冊だった。2019/09/25

hatayan

29
Yahooのスタッフが自社のサービスで蓄積したデータを時間帯、季節、場所、年齢層などの切り口から徹底分析。キーワードから人の心の動きが透けて見え、景気は高い精度で予測可能、選挙の議席予測は週刊誌を上回る精度で的中、日本は「東京」とそれ以外の二つの地域でできていることなどの解析結果を報告します。 データは世の中の実態に対する影に過ぎないと著者は冷静な態度を崩しませんが、我々の残した足跡で高い確率で未来が予測できることは残酷でもある一方、まだ見ぬ世界が広がっているとも思わせます。 オールカラーで図版多数。2019/10/08

しーふぉ

23
ヤフーで何が検索されたかのデータを元に何が見えて来るのか?選挙の結果を96%的中させたりしてきた。ヤフー独自の景気指数を作り出そうとして最後を締めているのだが、実用化出来ているのだろうか?見てみたい。2020/01/18

ひよピパパ

22
ビッグデータから、いろいろなことが分かり、役立つことをたくさんの例を示しながら解き明かす。例が豊富で説得力があり面白いのだが、何気ないワンクリックが、プライバシーを置き去りにしてデータの一つとして組み込まれていく恐ろしさ、データだけをもとにした考え、行動することの危険性を逆に勘ぐってしまいたくなった。ビッグデータの先の何か思索に富んだ示唆がほしい一書。2022/10/26

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