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内容説明
スマホ決済、AIでのセキュリティー、ゲノム編集医療等、中国発イノベーションが世界を騒がせている。覇権を争う米中の図式はなぜ冷戦と異なるのか。南米・アフリカなど各地の取材で見えてくる、一帯一路で広がる中国パワーの現在。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
sakadonohito
7
借りてからアカヒ新聞と揶揄される朝日新聞出版の本だと気づいた。既知の内容ばかりだったが懸念したほどには左よりだったり、中国礼賛という内容ではなかった。旧共産圏の東欧、特にセルビアやハンガリーではロシアの影響力を押し止めつつ、口うるさい西欧以外からの投資(金づる)を考えた時、中国はとても魅力的な相手なのでしょう。それにしても中国は「債務の罠」にはまった世界の国々が反中国にシフトする可能性は考えなかったのでしょうか?利益を取れるだけ取りに行って、反発されたら考えるというやり方が中国の基本姿勢なのかも?2025/02/22
Hatann
5
欧米の影響力が陰って価値観の異なる中国モデルがスタンダードになりうる状況にて幾つかの領域の動向を素描する。デジタル、ゲノムといった科学技術の競争は土俵が同じであり、急発展する中国の状況(中国製造2025)にも目配せすべきである。途上国支援(政治)の領域では、低コストであるが内部干渉(人権・民主主義)を伴う欧米型と高コストであるが内部干渉のない中国型が鬩ぎ合う。迅速な経済発展のため強権的指導者を望む国々は中国型と繋がり易い。中国型は腐敗を伴いがちであり、受入国にても反腐敗運動がないと民衆の支持を得られない。2019/07/26
踊りガエル
1
お勧めの本です。朝日新聞取材班の著作ですが、中国の経済・学術・軍事面での進出に着目し、その脅威を冷静に書いてあります。今日の中国を生み出したのは、米国の関与政策に代表される、「経済成長を優先し、その後に民主化させる」戦略ですが、結局は中国式の開発優先・民主主義軽視の外交を中国に許す事になりました。 故リー・クアンユーの「中国は中国として世界に認められようとする」との言や、豪州元首相ラッド氏の、民主主義国にとって、中国との経済的な付き合いは重要だが簡単ではないとの言が印象的。2020/01/04
お抹茶
0
中国のやり方がよくわかる。全世界を照準にして「属国化」しようとしている現実を取材している。2020/03/24
Ken Sugawara
0
発展が目覚ましい中国を分野ごとに解説した本である。現在の中国の状況は私たちが想像している状況と異なっているかもしれない。中国ははるかに日本より特定の分野では進んでいるようだ。2020/07/05




