姥捨て山戦争

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姥捨て山戦争

  • ISBN:9784990844424

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内容説明

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民主主義は失敗した。老人の数の力を頼りに権力を握った老人政治家は私利私欲に目がくらみ公益より、私益を選んだ。年金は九十歳支給となり、日本全体は不満の渦に包まれる。暴動発生! その後、革命が起こり、若者と中年による軍事独裁政権が発足。敬老の日が廃止され、若者の日が制定、政府は現役世代の負担を減らす為に超強権的処置の現代的姥捨て山政策を行う。金の為に老人を追う若者と逃げつつ若者に抵抗する老人。老人への負担に苦しむ日本の近未来小説。勝つのは老人、若者のどちらか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すい

42
年金支給が90歳からになったことに怒る若者。その若者の怒りが年金を受け取る側の老人へと向くというのが理解できず、残酷描写のオンパレードにも辟易。今年金を受け取っている方たちは、過去に年金を収めてきた方たちなんだよ!年金を受け取って当然なんだよ!と思っている私からすれば、この本の中の若者たちや国の取る態度は本当に理解不能。「こんな世の中にならない為に・・・・・・」と政治家が読むなら、これぐらい突拍子のないお話の方が良いのかもしれない。2018/05/15

toshi

10
キャッチコピーを読んで、日本の未来に起こっても不思議じゃない(けど絶対に起こりえない)筒井康隆あたりが書きそうな一種のアンチテーゼのような物語なのかと思っていたけれど・・・。 タイトルのテーマで物語が動き出すのは真ん中くらいから。 それまではひたすら主人公の告白だけが続く。 これが利己主義で軽薄で、とにかく読んでいて嫌悪感しかない代物。 なるほど・・と思う部分も一部あるけれど、読むのが苦痛でしかない。 西村賢太を読んでいるような気分だった。 (→続く)2018/04/20

だまし売りNo

4
世代間対立を描く小説である。シルバーデモクラシーに見られる世代間不公正への不満は十分に理解できるものである。この問題意識を無視して社会問題を論じても説得力はない。その意味で本書はタブーを恐れない勇敢な書籍である。 一方で単純に高齢者を抑圧者と言えるかという問題がある。本書でも強い高齢者と弱い高齢者が描かれる。現実に過少医療の問題がある。高齢者であるが故に十分な医療を受けられないという高齢者差別の問題である。2018/04/19

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