空は逃げない

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空は逃げない

  • 著者名:まはら三桃【著】
  • 価格 ¥1,386(本体¥1,260)
  • 小学館(2019/09発売)
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  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093865494

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内容説明

神様はいるかもしれない。とぼけた顔をして。

 佐藤倫太郎と佐藤林太郎。ふたりは同じ大学陸上部の棒高跳びの選手。周囲からは紛らわしいことこの上ないため、しだいにA太郎、B太郎と呼ばれるようになっていた。
 かたや平凡な記録保持者、かたや全国レベルの花形選手のふたりの前に、練習風景を熱心にスケッチしていた芸術学部の女子・石井絵怜奈が、突然、自分も棒高跳びの選手になりたいと志願した。
 そんな3人の前に、ある日大きな転機が訪れる――。大学時代と数年後の現在、ふたつの時代を往還しながら、物語は、次第に思いもよらぬ場所へと読み手を誘う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

109
リンタロウがAなのかBなのか、2018年と2011年の7年を行き来しながらなので少し読みにくかったが、棒高跳びの同姓同名の選手2人と芸術学部の絵怜奈の3人それぞれの思いが交差する,、二人の経験した空に吸い込まれそうな感覚ってどんなだろう、運命やDNAでなく、天国と地獄を見て努力してつかみ取る人生、その空をつかめばいい空は逃げない。2019/10/23

ゆみねこ

96
大学陸上部で棒高跳びをする、二人の佐藤リンタロウ。A太郎B太郎と棒高跳びの美しさに魅せられた女子学生・石井絵怜奈。三人が見た感じた空は?一言で感想を書けないほどの感動です。これは大勢の皆さんに読んでもらいたい。お薦め本。2019/10/04

はる

95
ふたりの棒高跳び選手の青春物語。選手だった頃と現在と…ふたつの時間軸が交差する。ふたりが同姓同名で現在の姿がどちらがどちらなのか判らないという設定が巧いと思いました。ただ、この謎解きのような展開が気になって、その時その時の二人の心の揺れや葛藤も何となく上の空で読んでしまう。棒高跳びも魅力を感じるよりは、危ない競技なんだなあ…と感じてしまった…。ラストは爽やかで良かったけれど。2019/12/11

mocha

93
大学棒高跳びの選手である同姓同名のA太郎とB太郎、そして美術を志す絵怜奈。3人の学生時代と今が交互に語られる。すっかり境遇が違ってしまったA太郎とB太郎、これはどちらの話なのか…というミステリー要素に引き込まれる。棒高跳びというマイナーな競技のことをいろいろ知ることができるのも楽しい。「タメる」ことをおろそかにしては、高く跳べない。2020/07/21

あも

85
同じ大学の陸上部で棒高跳びに励む佐藤倫太郎と林太郎。区別するため、A太郎とB太郎と呼ばれる二人と、彼らの跳ぶ姿に惹かれる絵怜奈。3人の絶妙なバランスで成り立つ青春時代と、7年後どちらかのリンタロウが車椅子のカメラマンとなった現代パートが交互に明滅する。1本のポールで空に近付こうとする身体と心の有り様に目を惹かれ、競技者でなくなった後の彼らの生きる姿からも人の強さを教えられる。ただ、どっちのリンタロウ?なんて構成でなく、時系列どおりストレートに描いてくれてよかったかも。空に吸い込まれる感覚を味わってみたい。2019/10/30

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