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内容説明
「戦後最大のフィクサー」衝撃の自叙伝。
「闇社会の帝王」と言われた戦後最大のフィクサー・許永中の自叙伝。
イトマン事件、石橋産業事件で逮捕されるなど、数多くの経済事件でその名が取り沙汰されてきた許が、自身の半生を初めて綴った。
日本と韓国を股にかけ、極道から巨大商社、銀行、テレビ局まで、縦横無尽に駆け抜けた許は、そのとき何と戦い、何を願っていたのか。
大阪の朝鮮部落で過ごした幼少期の原風景、日本が狂乱したバブル時代に自ら関わった事件の表と裏、政財界から暴力団までを貫くその人脈、2年間の逃走生活、そして日韓の未来への願い……その全てをここに明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shikashika555
38
圧倒されつつ読む。 この桁外れのエネルギーはどこから生まれたのだろうか。 善悪は置いといて、時代と人が著者の存在を寿いだのであろうと強く思う。 その生き様は非常に「東アジア的強者」であるように感じた。 在阪在日の半島の人達の、あの時代の生活事情にも触れることができた。 著者を取り巻く人物の多さに混乱するが、相関図を作るのももどかしくザーっと読了。 自伝とも読め、時代の実録とも読め、ピカレスク小説としても読める。幻冬舎でなくて小学館から出てるとことにも驚き。2020/06/11
サトシ@朝練ファイト
26
立場変われば物の見方も変わる、イトマン、石橋産業に関わった当事者からするとこう言った話の流れなのかな?警察、検察の著者に対する接し方も興味深いです。それから京都新聞、KBSの裏側もしかり。2020/04/12
テクパパザンビア
25
面白かった。在日二世、イトマン事件。戦後最大のフィクサー(事件の調停やもみ消しをして報酬を得る黒幕的人物)大企業とヤクザと政治家とのパイプ役。こんな時代もあったんだなぁ…。色んな人々が登場してたのが懐かしい思った。2020/02/07
gtn
24
一連の事件逮捕保釈中の逃亡を、著者は「かくれんぼ」と呼ぶ。国家権力と司法に絶望し、冤罪だと言い切る以上、氏にとって当然かくれんぼである。冬の日本海を眺めながら、佐渡流罪となった日蓮を自分になぞらえる氏。感傷の極みだが、そんな世界に陶酔できる性格が羨ましくもある。2020/08/22
kuma
22
最後の対談には、考えるさせられました。視点によって評価が別れるのでしょうか?2020/04/10