内容説明
『極大射程』をしのぐ衝撃のスナイプ・アクション! 最凶の聖戦の戦士[ジューバ]、アメリカ本土上陸。
伝説のスナイパー、ボブ・リー・スワガー、決死の追撃戦!
●あらすじ
ボブの分析をもとに割り出されたジューバの拠点にイスラエル軍が急襲をかけるも、軍はすんでのところで彼を取り逃がしてしまう。その後、消息を断ったジューバが向かったのは、まさかのアメリカだったとの情報が。
イスラム最強の天才シューターが狙う標的とはいったい誰なのか。射撃決行の場所と時間は? マンハントの最前線に復帰したボブが体験する壮絶な追跡劇。そして、やがて訪れる「狩りのとき」、二人の放つ必殺の銃弾がうなりを上げる! 巨匠の新たなる代表作がここに誕生!
【解説・野崎六助】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
78
下巻に入り、上巻でイラクの戦地で息子を射殺した敵軍のスナイパーをずっと追い続けているという女性の話はどこかへ行ってしまい、テロリストを相手にした大きな組織の問題に発展していった。ボブや、元FBIのメンフィスらの捜査により、敵はイスラムの天才スナイパー、ジューバだと判明する。舞台はアメリカに移り、狙撃手のゲームが始まった。72歳のボブに衰えは見えるものの、緊迫したアクションドラマだった。下巻でも、いやシリーズを通してずっとライフルのこだわりが伝わって来る内容だった。シリーズはこの先も続くのだろうか?2019/11/23
Panzer Leader
66
ラストのボブとイスラム最強の天才シューター”ジューバ”との一騎打ち迄一挙読みで初期三部作に匹敵する面白さ!しかしながら本書の影の主人公はジューバに息子を射殺されたジャネット・マクダウェル。15年にも渡りジューバを追跡して潜伏先を発見して、文字通りボブの生命の危機を救った上、最終ターゲットの特定までやってのけた彼女は正に”ワンウーマンCIA”。ハンターは実在する女性にインスパイヤーされて本書を書いたと謝辞に述べている。タイトルも「ゲーム・オブ・スローンズ」から拝借していると明かしておりちょいと微笑ましい。2020/08/02
佐々陽太朗(K.Tsubota)
56
我らがヒーロー、ボブ・リー・スワガーも御年70歳を超えたか。私よりもかなり年上。そんな年で果たして活躍ができるのか。周りを見ても70歳を超えてアクションもののヒーローを演じられるほど元気な年寄りは極めて稀だ。ボブ・リーはさすがに激しい格闘はできないが信じられないくらい元気だ。また、本書のキーとなるミセス・マクダウェルもまた60歳前後の年齢だろうがまだまだ元気である。私もまだまだ老け込むわけにはいかない。本の感想をさておきそんなことを考えた。2024/03/21
雅
55
着々と狙撃の準備を進めるジューバ。総力を上げ追いかけるボブ達。どんどん盛り上がっていってラストは一騎打ち。楽しかった2020/04/08
Richard Thornburg
39
感想:★★★★★ 上巻の帯に書いてあった『「ジャッカルの日」と並べ置くべき一書。それほどまでに素晴らしい』って言葉の意味を噛みしめながら楽しめた下巻。 上巻に比べると銃器や弾薬の蘊蓄は少なめなんですが、タイムリミット的な緊張感は追う側も追われる側もリアルに感じられました。 今回のようなロングレンジ・・・1800ヤード(約1.6km)先のターゲットを狙おうとすれば、ベンチレスト的な要素が大きくなるのも頷けました。 2019/10/01