内容説明
鉄道のその先には、ひなびた田舎がある、そこにはローカルバスに揺られていく愉しさが。北海道から沖縄まで、地図を片手に究極の秘境へ、二十三の果ての果てへのロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
32
この文庫本、私は乗りテツ稼業?のかたわら、新潮文庫版を入手して読んでいました。 今回、改めて河出書房の文庫本を購入したのは甥へのクリスマスプレゼント用です。 次男の方は割と鉄道に興味があるので、テツ本を贈るようにしています。 読者の感想等は新潮文庫版の記述がかなりありますのでそちらを参照にされた方が良いかと思います。 路線バスの改廃も激しいので、こういう本のアップデート版、どなたかに執筆してもらいたいものです。 著者の文庫本もほぼ全部、読んでいると思います。2024/12/20
ひねもすのたり
13
鉄道をテーマにした紀行文で知られる著者ですが、本書は路線バスの終着点にこだわった旅行記23篇を収めます。 いずれも観光地ではない地方の僻地ばかりで、時代はバブル前夜の昭和60年前後。 一日数本のバスで辿り着いた、鉄道のその先にある鄙びた風景を描写する著者の名調子に酔わされます。 『平凡と言ってしまえばたしかに平凡だが、じゃあこの平凡な集落風景にどこへ行けば出会えるかといえば、いまや、そう簡単ではない。この室谷集落も、やがては水没するのである』(新潟県東蒲原郡上川村・室谷)★4.5 ↓2023/05/02
アメヲトコ
12
北海道から沖縄まで、全国各地のできるだけ無名なバス路線の終点まで旅をするという紀行文。鉄道からバスに変わっても宮脇文体は健在で、さすがのセレクトという感じで旅に誘われます。本書のもとになった連載は昭和の末年で、鉄道よりもあっさりと廃止になりやすいというバスのことだから今やどれくらい残っているかと調べてみると、意外にもその多くが今も健在で、中にはさらに先まで路線が延びているようなところも。地域の足を守る努力の賜物でしょう。2019/09/23
MASA123
10
1989年に書かれた本の再発文庫本だ。濁河温泉は同じ時期にマイカーで訪れたことがある。標高1800メートルもあったのか、ロングな坂道と悪路に苦労したことを思い出した。鉄道旅とちがって、バス旅は書くことがないようで、旅館予約の電話対応が感じ悪かったとか、同行のカメラマンは雨男だとか、旅館の応対(訪ねて見ると、感じがよかったようだ)、バスの運転手との会話、町役場の観光課の談話、そういうのを宮脇さんの本から期待していないので、いまひとつでした。やはり鉄道ネタじゃないと、つまらない。2024/01/15
niz001
7
今回はバス。解説の「いつもと違う感じに注がれる、いつもの感じ」がすべてを物語る。僻地に等級があり、僻地手当なるものがあるのを初めて知る。2019/10/28
-
- 電子書籍
- 死んでから溺愛されても困ります 長年私…
-
- 電子書籍
- 料理家歴40年プロが考えた 究極のはし…
-
- 電子書籍
- 男装女子が、婚活はじめました 分冊版 …
-
- 電子書籍
- ロジカル・アプローチ ワッグルゴルフブ…
-
- 電子書籍
- 赤髪の白雪姫 14巻 花とゆめコミックス