内容説明
歴史的に、犯罪の原因を究明し、犯罪者をつくらないことで防犯を図ってきた犯罪学。その限界から、犯罪の起きにくい環境づくりによって被害者をつくらない新たなアプローチ(社会安全政策論)が模索され、現在その有効性が実証されてきた。本書は実務家であった著者が犯罪学、社会安全政策論の考え方をやさしく解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てくてく
6
入門と掲げているだけあって、かなりわかりやすさを心がけた一冊という印象。法律関係者ではない一般市民も、社会安全政策のアクターであるという視点から、問題に対してどう考えるか、という問いかけがなされている点も面白い。授業の副読本としては使えそう。2020/09/12
Dice/K
1
入門というタイトル通り、各内容はあっさりめ。ただ、グラフも多いので傾向がわかって興味深いし、コストの観点で解説されているのも良かった。なお、真っ先に思いついたのは、何故か「駆り立てるのは野心と欲望、横たわるのは犬と豚」というのが、レトロゲーマーたる所以なのだろうか。セキュリティ屋としては犯罪原因説や犯罪予防論などの分類が面白い。ニュースだとかだと「犯人は◯◯で…」みたいなラベリングがされるけど、そういったのはミスリードだよなぁ。2020/02/01
さわたろう
0
入門書ということで、広く一般的な解説書となっている。個人的に目新しさがなかったため、あまり面白くはなかった。2022/12/28