ちくま新書<br> ソーシャルワーカー ──「身近」を革命する人たち

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ちくま新書
ソーシャルワーカー ──「身近」を革命する人たち

  • ISBN:9784480072474

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内容説明

多くの人が将来不安におびえ、貧しさすらも努力不足と切り捨てられる現代日本。人を雑に扱うことに慣れきったこの社会を、身近なところから少しずつ変革していくのがソーシャルワーカーだ。暮らしの「困りごと」と向き合い、人びとの権利を守る上で、何が問題となっているのか。そもそもソーシャルワークとは何か。未来へ向けてどうすればいいのか。ソーシャルワークの第一人者たちと研究者が結集し、「不安解消への処方箋」を提示した入魂の書!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

69
なぜ社会福祉士と精神保健福祉士が一元化されていないのかという長年の謎がようやく解けた。身体と精神は密接にかかわっているのだから当然一元化すべきだし、それで増える負担をカバーするためには絶対的な人数を増やさなければいけない。そこで求められるのが待遇改善なのだと思う。もう自己責任の時代は終わったのだから、福祉政策を削るという愚かなことはやめてほしい。2019/09/12

アキ

65
これからの福祉の本質はケアである。ケアとは「気にする」ということ。リッチモンドの言う「人びとのエンパワメントと解放」が原点。日本のソーシャルワーカーは社会福祉士・介護福祉士と精神保健福祉士に子ども家庭福祉士の創設で細分化しており、横の連携が見られない。今後の日本を考えると人を中心にした福祉が重要で、そのためにソーシャルワーカーの果たす役割は大きいが、プラットフォームの世紀である21世紀に社会の役割の中心になることを目指すというのはまだ先の話しと思われる。この本の主張は理想的だが、前のめりになり過ぎる感あり2019/11/07

けんとまん1007

58
ソーシャルワーカーという言葉は知っていても、その内容までは知らないまま。漠然としたイメージを持っているだけだったが、今回、この本を手にとってみて、少しはわかるようになったと思う。書かれていることの意味の理解度が、全然、追いつかないからだ。それでも、現状と課題となることが、おぼろげながらわかってきった。国の相変わらずの縦割りの弊害が色濃くでている。一人の人は、そんなにきれいに分けることができない。生きるということは、いろいろな場に繋がっているし、状態も変わり続けるのに。2021/02/22

Hammer.w

35
ソーシャルワーカーの解説書ではなく、本来あるべき姿勢がアツく書かれています。難しく捉えると肩こりそうです。ソーシャルワークの目的は、「パーソナリティ(人格)の発達」。自立の状況やCARE「気にかける」の説明は分かりやすく、今後に活かしたいです。新書なので、こちらを入口に実践、経験が一番良さそうです。2021/06/02

もぐもぐ

33
国家資格が社会福祉士と精神保健福祉士に分かれている理由が本書読んでもやっぱりよく分からなかった。ソーシャルワーカーの定義自体もモヤるところがありますが、執筆者の一人で介護施設を運営されている加藤忠相さんの現場からの声は分かり易く考えさせられるものがありました。特に、施設に実習に来る学生たちの話にそうだよねとなってしまう。もっと処遇改善されてほしい。2024/05/31

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