- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
大阪大学が擁する幅広い研究分野を魅力的に紹介し、学問の懐の深さと考える愉しみを伝える出版&新しいスタイルの教育プロジェクト「ショセキカ」。「ドーナツを穴だけ残して食べる方法とは?」という学生たちの素朴な問いに、文理を問わず多彩な研究分野の大阪大学教員たちが挑む。常識を疑い、当たり前を覆すのが学問の醍醐味。ドーナツの穴から広がる奥深い知の世界にふみこんだアカデミックでユニークな回答に乞うご期待。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
302
タイトルの問いかけについて、工学や数学、哲学、法律など、さまざまなジャンルの専門家が真面目に考えていくものをまとめた一冊。とはいえ、半分以上はタイトルの問いかけを華麗に無視して、ご本人たちが初心者のために語りたいことを語るための場になっているため、タイトルの内容を期待過ぎてはいけない。が、世界のドーナツ紹介や、難しい用語の解説、本書が完成に至るまでの経緯など、随所に制作陣の細やかな心配りが垣間見れて、手間暇を感じさせる良書ではあった。2017/11/16
ユカ
46
上野の国際子ども図書館でみかけて、購読。ドーナツを穴だけ残して食べる方法を情報科学、数学、法学、経済学などの多方面から屁理屈をこねくりまわすという、とてもおもしろい本でした。執筆は主に阪大の先生方ですが、学問の端緒がつかめるようにわかりやすく書かれており、キーワードや予備知識の解説もほしいところにあって読者に親切。次元の折りたたみは、冷蔵庫の中のものを探す作業に似ている。感動するのは、本の企画・制作・販促を阪大の学生さんがメインで行っていること(授業の一環)。プロ顔負けのすばらしい本でした。未来が明るい。2018/02/18
けんとまん1007
40
大学を卒業してから○十年。久しぶりに講義という言葉を思い出した。たまに、こういう文章を読むのもいいものだ。それにしても、「ドーナツを穴を残して・・」から、こんなにも広がりのある展開がされるとは、やはり、大学ならではと思う。確かに、そもそもドーナツとは・・から始まり、実物なのか、概念なのか、構成要素なのか、考えるために立ち位置はどこなのか・・・などなど、面白さが尽きない。2015/02/22
ヨクト
35
興味をそそるタイトル、気軽に読んでみれば内容はなかなか難解で驚くことだろう。そしてぼくも一度挫折しておりました。タイトルの問題について物理学・工学・歴史学・経済学…といろいろな視点から解答を模索している。全部はわからなくていい、ただ、若者に対して何かしら興味の湧く分野を見つけて欲しいというのがコンセプト。ぼくも内容についてはほとんどちんぷんかんぷんだったが、たしかに自分の興味の方向を感じ取ることはできた。2015/02/24
フジマコ
31
大学の先生というのは屁理屈が好きだ。言い方を変えればロジカルシンキングだけど、僕に言わせれはわ屁理屈だ笑。また、方程式的シンキングも得意だ。「この式のこの部分をこれに当てはめるとこうなるからこの式はこう置き換えることができる…」こんな感じでいろんな先生たちが糞真面目にドーナツの穴を残して食べる方法を考察されています。このタイトルを見て僕が思ったのは、メッチャ腹減ってる時に一口だけドーナツ齧って捨てちゃいます。するとあんなに美味しそうなドーナツが全部食べられなかったという穴が心にポッカリ残ります…どうかな?2014/09/21
-
- 電子書籍
- 皇帝との寝室で生き残る方法【タテヨミ】…
-
- 電子書籍
- 大阪・関西万博 「失敗」の本質 ちくま…
-
- 電子書籍
- Tipo (ティーポ)2023年12月…
-
- 電子書籍
- 君がいないと小説は書けない(新潮文庫)…