浮遊する虫

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浮遊する虫

  • ISBN:9784779008276

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内容説明

この世の中には、人間の精神を食い潰す不潔で不快極まりない虫が飛び交っている。時には人の口から言葉と一緒に、時にはいやらしい態度とともに虫が舞い、隙あらば人の脳みそに入り込んでしまう――。大阪の建築学科に通学している大学4年生の隆介は、高校時代から付き合っていたアイと別れてしまう。別れをきっかけに情緒不安定な生活を送る隆介だが、アルバイト先の設計事務所で才能を開花させていく。しかし周囲の人間たちは隆介の才能に嫉妬し、挙句の果て、若い芽を潰しにかかる。隆介は極度の嫌がらせに抵抗するが、しだいに設計への情熱と生きる意欲が薄れていく。いつしか隆介のまわりに大量の虫がはびこってしまう。大学を中退し、下流社会を生きていく若者の、逃げ場のない陰鬱な世界を描いた物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベベハル

2
読んでて悲しくなりました。著者紹介文に職を転々としたあと執筆と書いてあったので、この本を書いた人は社会からよほどひどい目に合わされたのでしょう。著者の思想・体験・社会に対する不満を一方的に押し付けられたようで気分が悪くなりました。社会に対する狭い決めつけの表現が目立ち根拠が全くない。自分には才能があったが才能のない奴に潰されたからしょうがないというような文は、まさに責任転嫁としか言いようがない。見下す考えや思想を改めない限りは救われないでしょう。2012/10/05

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