竹書房怪談文庫<br> 京都怪談 神隠し

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竹書房怪談文庫
京都怪談 神隠し

  • 著者名:田辺青蛙【著】/他【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 竹書房(2019/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801919556

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内容説明

「近づくのは、よくない」友人が語る京都最恐の場所とは――(花房観音「楽園」収録)
令和の古都に積み重なる怪異を5人の作家が綴る!

京都に所縁のある作家たちが書き下ろす〈京都〉が舞台の実話怪談集。
花房観音、田辺青蛙、朱雀門出の実力派とともに、怪談師として活動する深津さくら、新進気鋭の舘松妙の五名がそれぞれの〈京都の怪〉を披露する。
たびたび出没する鬼の目撃例をまとめた怪異譚「鬼の話」、心霊スポットで異形に追いすがられる戦慄「深泥池」、著者自身も巻き込んだ死の連鎖「死神」など洛中洛外の恐怖譚を収録。

京都は怨念の土地――令和も続く古都の念は魅惑的に貴方に取り憑くに違いない。


著者について

「花祀り」で第一回団鬼六大賞を受賞しデビュー。
著書に『ゆびさきたどり』『好色入道』『うかれ女島』など。
近著に『京都「魔界」探訪』を監修。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

69
実話怪談集。怪談でも「京都」って付いた途端に、妙な闇の深さと艶っぽさが醸し出されるよう。執筆者も京に縁の深い人ばかりで、古都の魅力を存分に引き出している話ばかりが収録されていて満足。朱雀門出の「しきたり」に関する話は笑いつつも京都人の恐ろしさを垣間見たり、花房観音の人間の業に嫌な気分にさせられたりと各著者の独自色が楽しめる。そして今回上手いのは何といっても舘松妙。「塗りつぶし」「踏み絵」の嫌さには慄然とするし、逆に「京都の女というものは」では京女の強さが前面に出てる。やはり京都は独特な闇の深さがあるなあ。2019/08/20

大阪魂

60
青蛙さんも書いてはるアンソロジー。明日京都の実家帰るから京都の怪談もよんどこっておもて今日急いで読んでん!一番ゾワゾワきたんは深津さんのお話「送り火」「回帰」「弟の部屋」やったなあ…なんどもなんども押してくるっちゅうのほんま怖いわあ…花房さんのはやっぱ人間が一番怖いわーってあらためて!舘松さん、上御霊神社に祀られてる御霊のお話とかさすが京都検定1級おもた!でも青蛙さんのがやっぱ安定やね!大阪と一緒でここいってみたい!っておもわせてもらえるよーなお話ばっかし。中でも「町家」はゾワっ…青蛙さんのん他のもよむー2021/12/31

はつばあば

59
京都に住んでるといえば聞こえはいいが、かの井上章一氏の談によると大昔から住んでいても純粋の京都人じゃない地域に住んでいるので怪談にはあまり縁が無かった。親が聴こえないようにしてくれていたのかもしれないが。この本に登場する場所は馴染みでもある。松葉の蕎麦屋さんも父に連れられ家族で・・その後にたん熊で食事。高校生の頃のことだから弟達の大食に予防線を張ったのだろう。この中で一番興味が湧いたのはやはり花房観音さんの部分。五條楽園の傍を通ったというだけで父に叱られたものだから。もう行けなくなったから余計に懐かしい2019/09/05

キンモクセイ

44
作家さん達による京都の実話怪談集。朱雀門さんの「右乗りのルール」京都独特な感じでゾッとした。舘松さんの「塗りつぶし」「踏み絵」が怖かった。花房さんの話が一番読みたかった。官能小説を多く手がける方で昔はそれなりに奔放に遊んできただけある。その中でも小説の題材にもなった「楽園」の話が興味深い。歴史ある土地だからこそ何か因縁のようなものが渦巻いているのかもしれない。2019/11/16

あたびー

41
五人の作家による京都関連の実話怪談。やはり京都は頭抜けて怖い。長く国の中枢・天皇の御座所であり、その後も有数の都市で有り続けた場所には人々の思惑や欲、恨みがミルフィーユのように積み重なっている。1番バッターは朱雀門出氏。「右乗りルール」京都の大学へ入学した学生が意味不明のディスりを受け続ける話は、我々余所者が京都人に対して抱く不安をまるごと具現化しているようだ。舘松妙さんの話も良かった。特にホテルの。京都で泊まるときはやっぱり不安😓。他に田辺青蛙氏、深津さくら氏、花房観音氏。2021/06/13

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