内容説明
本をこよなく愛している青年、アシタ・ユーリアス。「一生本を読んで暮らしたい!」 というアシタだったが、彼が働く本屋にはいつもひっきりなしに冒険者たちがやって来る。 理由は簡単。彼の“知識”が欲しいのだ。 本が読めたらそれでいいというアシタの想いとは裏腹に、顔馴染みの女冒険者、エルシィにダンジョンへ連れ出されたのが運の尽き。 彼の博識さがダンジョン探索の鍵になると目を付けたエルシィは、貴重な文献をエサにしてアシタを更なるダンジョン探索へ誘い……。 “最も博識”で“最も貧弱”な本屋の店員が、「帰りたい!」と嘆きながらダンジョンを駆け回る! ドタバタファンタジーコメディ開幕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
32
「一生本を読んで暮らしたい!」本を愛してやまない青年・アシタが、その想いとは裏腹に彼の知識を欲する顔馴染みの女冒険者エルシィにダンジョンへ連れて行かれるドタバタファンタジーコメディ。貴重本欲しさにダンジョンに潜ってみればゴブリン相手も厳しい貧弱っぷりで、エルシィやその仲間に頼りっぱなしのアシタでしたけど、強力なゴーレムを相手にするという絶低絶命の窮地に、彼の知識と仲間の力をあわせて打開してゆく展開はなかなか面白かったです。エルシィとの関係も気になりますが、一緒に潜った仲間たちもワケありのようで続巻に期待。2019/08/23
緋莢
14
多くの冒険者が訪れる洞窟ダンジョンのすぐ近くに建つ小さな書店。旅に出てしまった店長に代わり、その書店を一人で切り盛りするアシタは、無類の本好き。本は売れなかったが、本を読んで得た“ダンジョンの知識”を売る事で生計をたてていたが、顔馴染みの女冒険者・エルシィに半ば強引にダンジョンに連れていかれる事になり…アシタは運動神経が絶望的で、ダンジョンの最低級の魔物・ゴブリンに 殺されそうになるほど。しかし、その知識は一級で、とんでもない魔物相手に勝つ術を見つけてしまいます(続く 2020/06/04
なみ
14
──情報には価値がある。深読みしすぎかもしれませんが、本作にはそんなメッセージが込められているような気がしました。 本を読むことが生き甲斐の書店員アシタは、冒険者のエルシィに本を餌にダンジョンに連れていかれ……。 全体的にテンポ良く、楽しく読めました。 アシタvsラプチノスのシーンが面白すぎる。ハマグリかわいい!そして続編希望!2019/08/28
真白優樹
10
古今東西の本を読み耽り多種多様な知識を蓄えた本屋の店員の青年が、知り合い冒険者の少女から迷宮探索に引っ張り出される物語。―――死にかけて、止めたいと願えど、止まれない? 上手く餌に釣られて迷宮に潜ったかと思えば小鬼に殺されかけたり、ゴーレムに喧嘩を売ったり、仲間にボール代わりにパス回しされたり。正に波乱万丈、逃げたいとボヤキながらも駆け回る、正に玩具箱の狂騒曲といった感じの物語でありまず何よりも笑える、面白さが際立っている真正面から面白いと断言できる物語である。是非読んでみてほしい。 次巻も楽しみである。2019/08/23
ツバサ
8
本屋の店員が本の知識を活かして、ダンジョンに挑む。一風変わった作風で、コミカルに描きつつ、しっかり物語に芯を持たせていて非常に面白かった。これは売れてほしい!2019/08/25
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