内容説明
近年の教育では実利的な面が強調され、精神の豊かさを養う面が軽視されがちである。本書では、学問は精神生活を豊かにするものであるという元来の目的に立ち戻り、「円」にかかわる問題を題材に選び、古代ギリシャ数学に始まった研究が近代数学に受け継がれ解決されていった数学の歴史と進歩の様子を、その時代の研究者の人物像も交えて解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オザマチ
6
円周率を求めるテクニックの変遷と数学史におけるパラダイムシフトの関係が面白かったです。円の話題を通して、数学という学問全体についての見通しを良くし、興味をかきたててくれる本だと思います。2014/06/06
マッ
1
等周問題の証明が特に面白かった。 数学書だけと割と気軽に読める部分がある。2017/11/13
浦木
0
少し内容を飛ばしてしまったし昨年読んだ本なので感想というほどの感想が出てこない。 今年も読んでみようと思う。2014/08/30
Tm
0
πの超越性について知りたくなり読んだ本 凸という字の形が凸でないのは困る と書いてあったり 著者の明るい性格が感じられる本だった 晴れた日に再び読みたくなるような一冊だった2019/12/29