序列を超えて。 ラグビーワールドカップ全史 1987-2015

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序列を超えて。 ラグビーワールドカップ全史 1987-2015

  • 著者名:藤島大
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 鉄筆(2019/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784907580209

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内容説明

決勝戦前、オールブラックスのロッカールームの様子を記録したスクープ報道(「1987年のロッカールーム」)。観客がよく飲む。これもラグビー文化なのだ(「飲んで肩抱き合って」)。あと101回は書くぞ。ジャパンが南アフリカをやっつけた(「序列を超えて。」)。1987年から8大会すべてを現地取材。世界のラグビーの潮流、ジャパンの変遷、開催国の文化・人間・ビールを通して書き綴られた、人類に不可欠な営みの祭典。その魅力を一冊に凝縮。24年間勝利のなかったジャパンはなぜ強くなったのか?その軌跡の記録はまさに白眉。本書はナンバー、ラグビーマガジン、スポニチ、東京・中日新聞などに掲載された記事に加筆・修正して新たに編集した文庫オリジナル作品です。書き下ろし【終章】「紙ナプキンの字はかすれた。」を収録。

目次

【序章】序列を超えて。
エリス少年の伝説/国籍問わぬ国代表/飲んで肩抱き合って/序列を超えて。/南アフリカ戦と大西鐵之祐の「奇蹟」。/ほか
【第1回大会 1987】1987年のロッカールーム
旅のはじまり/日本が豪州に大善戦/初の王者はオールブラックス/1987年のロッカールーム/ほか
【第2回大会 1991】我々には創意がある
宿沢ジャパン価値ある勝利/「神への奉仕が第一さ」/退屈なイングランドに非難の嵐/ほか
【第3回大会 1995】ネルソン・マンデラの大会
豪雨に消えたトリコロール/世界の果て、ロムーが止まった。/チェスター・ウィリアムズ(元南アフリカ代表WTB)インタビュー/ほか
【第4回大会 1999】プロ化の洗礼、変わるものと変わらぬもの
カーディフ/大会は総力戦/アルゼンチンの快挙/ダブリン市民は耐える/プロ化の洗礼、変わるものと変わらぬもの/ほか
【第5回大会 2003】予告された球の軌跡
タウンズビル発/スピードタックル/イングランド決勝進出――ウィルキンソンが全24点/ただ銀杯のために/ほか
【第6回大会 2007】ハートの大会
悲観と楽観。/ジャパン、燃ゆ。/アルゼンチン/油断の気配/存在感を示す、価値ある勝利/勝負を分けたハートの差/#8209/ほか
【第7回大会 2011】やっぱり、ニュージーランド。
やっぱり、ニュージーランド。/どう猛なドクター/オールブラックス、満身創痍で24年ぶり覇権奪回。/フランスはフランスだった/ほか
【第8回大会 2015】悲哀と誇り
狂気のリアリズムの発火点。/悲哀と誇り/世界よ、見たか。/トンプソン ルークはラグビーを知ってしまった者の自慢である。/ほか
【終章】紙ナプキンの字はかすれた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keith

24
これまでのラグビーワールドカップ全8大会のエッセイ集。今となっては日本代表も無駄に時間を費やしたなあ、才能がそのポテンシャルを発揮する機会もなく、流れていったなあと思ってしまいます。まあ、そんな土台の上に今の日本代表があるんでしょうけど。さあ、藤島さん、今年の第9回ワールドカップではどんな言葉を紡ぐんでしょうか。願わくば決勝トーナメントに進出した喜びの言葉を。2019/08/13

8
今の日本のラグビーには夢を見ることが出来る。実はこれ、少し前までは到底出来なかったことです。頑張ってほしいし、本心は勝ってほしい。でも「勝てる訳ない。せめていい試合をしてほしい」と自然に考えてしまう。これは、日本のラグビーファンほぼ全員の心の中だったはずです。今は違う。そんな今に感謝です。最後に。2015年ブライトンで南アフリカに勝ったジャパン。夢を見られる。でも個人的に、今回の予選での戦いは前回大会より厳しいと予想します。これまでのフットボールの歴史を振り返るとどうしても。外れることを期待します。2019/08/26

ぶ~よん

6
第一回大会からジャーナリストとしてラグビーW杯に携わってきた、藤島大のコラム集。その独特な言回しは、一部のファンにとってはたまらない。1987年から2015年までのラグビーの変遷が、とても分かりやすい。度重なるルールの変更、アマチュアからプロへの移行、ラグビーというスポーツは、その姿を変えながら歴史を刻んでいる。事実、昔のラグビーをテレビで観ると、別のスポーツ見えることもある。だけど、その根幹で変わらないもの、変えてはいけないものも存在する。筆者の記事もまた、30年以上ブレなかったことが分かった。2019/12/08

こぶた

5
★★★ いわゆる”にわかラグビーファン”なので、ラグビーのことをもっと知ろうと手にとったが、よくわからないないこともたくさんあり、雰囲気だけで読み進める。でも自分なりにラグビーへの理解は深まったし、国の特徴もわかった気がする。ラグビー、いいスポーツだとしみじみ思うし、ワールドカップを日本でやってくれてよかった(でないと見なかったな)。日本がんばれ~! 他もがんばれ~2020/03/10

iceman

2
第一回大会から全てを見てきた藤島さん。 ワールドカップによりプロ化していくことに抗えない世界の流れ。 大会そのもの、ジャパン、世界の列挙の記録。 愛すべき藤島節で残された濃厚なレポートを、時系列で堪能できる至福の一冊。 ありがとうございました。2020/01/25

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